芸能

松本人志派に一本化された吉本興業 ベテランも声上げられぬ

松本人志派が占めている吉本興業(共同通信社)

 反社会的勢力のパーティーにおける闇営業問題で7月20日、雨上がり決死隊の宮迫博之(49才)とロンドンブーツ1号2号の田村亮(47才)が謝罪会見を行い、その中で吉本興業・岡本昭彦社長(52才)のパワハラ発言が暴露された。

岡本社長は「おまえら、テープ回してないやろな」「ほんなら全員連帯責任でクビにするからな」「おれにはおまえら全員クビにする力がある」などと言ったのだという。

 これを受け、《後輩芸人達は不安よな。松本 動きます》とツイッターに書き込んで、騒動渦中に颯爽と現れ、吉本興業の最高幹部と話をつけ、社長に会見まで開かせた“救世主”がダウンタウンの松本人志(55才)。人気トップクラスの大物芸人であることは間違いないが、会社中枢にまで絶大な影響力を持つ存在だったとは知らなかったという人も多いだろう。

「吉本興業グループのトップに立つのは大崎会長。実は、ダウンタウンの“兄貴分”と言ってもいい存在です。

 大崎洋会長(65才)が入社4年目の28才、吉本の養成所で“掃除係”のような仕事をやっていた時、まだ無名だった18才のダウンタウンに出会い、自ら志願して初代マネジャーになった。今も松本さんは大崎会長を“アニキ”と呼んで慕っています」(芸能関係者)

 岡本社長は天理大学アメフト部出身で、1991年に吉本に入社。その後、大崎会長とともにダウンタウンのマネジャーを務め、『人志松本のすべらない話』(フジテレビ系)など数々の人気番組のプロデューサーを務めてきた。

 さらに、“次期社長”と目されている藤原寛副社長(50才)もダウンタウンのマネジャー出身。年末恒例『笑ってはいけない』シリーズ(日本テレビ系)での出演で有名だろう。

 つまり、吉本の経営中枢は、松本の元マネジャーが独占していると言えるのだ。

「そもそも大阪が本拠地だった吉本興業の東京進出は、ダウンタウンがきっかけでした。東京・赤坂の8畳一間のアパートに、ホワイトボード1枚と黒電話2台を置き、大崎会長とダウンタウン、岡本社長の4人で始まった挑戦だった。

 結果、ダウンタウンは東京で当代一の人気者になった。彼らを成功させた大崎さんは社内で絶対的な存在になり、その“右腕”の岡本さんも社長まで上り詰める。

 岡本社長は松本さんの前では礼儀正しい印象ですが、ほかの人の前では…」(前出・芸能関係者)

 岡本社長が業界有数の敏腕マネジャーであることは間違いないが、その性格には毀誉褒貶がある。松本自身、こう語っている。

関連記事

トピックス

20年ぶりの万博で”桜”のリンクコーデを披露された天皇皇后両陛下(2025年4月、大阪府・大阪市。撮影/JMPA) 
皇后雅子さまが大阪・関西万博の開幕日にご登場 20年ぶりの万博で見せられた晴れやかな笑顔と”桜”のリンクコーデ
NEWSポストセブン
中居正広氏の兄が複雑な胸の内を明かした
《実兄が夜空の下で独白》騒動後に中居正広氏が送った“2言だけのメール文面”と、性暴力が認定された弟への“揺るぎない信頼”「趣味が合うんだよね、ヤンキーに憧れた世代だから」
NEWSポストセブン
高校時代の広末涼子。歌手デビューした年に紅白出場(1997年撮影)
《事故直前にヒロスエでーす》広末涼子さんに見られた“奇行”にフィフィが感じる「当時の“芸能界”という異常な環境」「世間から要請されたプレッシャー」
NEWSポストセブン
第三者委員会からハラスメント被害が蔓延していたと指摘されたフジテレビ(右・時事通信フォト)
《フジテレビの“あしき習慣”》古くからあった“女子アナ接待”の実態、仕切りは人気ドラマのプロデューサー スポーツ選手との関係構築のため“利用”するケースも
NEWSポストセブン
天皇皇后両陛下は秋篠宮ご夫妻とともに会場内を視察された(2025年4月、大阪府・大阪市。撮影/JMPA) 
《藤原紀香が出迎え》皇后雅子さま、大阪・関西万博をご視察 “アクティブ”イメージのブルーグレーのパンツススーツ姿 
NEWSポストセブン
マンジャロは腹部に注射する
《美容クリニックで流行》糖尿病治療薬を使った“GLP-1ダイエット”に専門医が警鐘「安全性が不明」「医療倫理的に問題ある」
NEWSポストセブン
中居正広氏の兄が複雑な胸の内を明かした
【独自】「弟がやったことだと思えない…」中居正広氏“最愛の実兄”が独白30分 中居氏が語っていた「僕はもう一回、2人の兄と両親の家族5人で住んでみたい」
NEWSポストセブン
2024年末に第一子妊娠を発表した真美子さんと大谷
《大谷翔平の遠征中に…》目撃された真美子さん「ゆったり服」「愛犬とポルシェでお出かけ」近況 有力視される産院の「超豪華サービス」
NEWSポストセブン
新田恵利(左)と渡辺美奈代があの頃の思い出を振り返る
新田恵利×渡辺美奈代「おニャン子クラブ40周年」記念対談 新田「文化祭と体育祭を混ぜたような感覚でひたすら楽しかった」、渡辺「ツアーも修学旅行みたいなノリ」
週刊ポスト
新政治団体「12平和党」設立。2月12日、記者会見するデヴィ夫人ら(時事通信フォト)
《デヴィ夫人が禁止を訴える犬食》保護団体代表がかつて遭遇した驚くべき体験 譲渡会に現れ犬を2頭欲しいと言った男に激怒「幸せになるんだよと送り出したのに冗談じゃない」
NEWSポストセブン
地元の知人にもたびたび“金銭面の余裕ぶり”をみせていたという中居正広(52)
「もう人目につく仕事は無理じゃないか」中居正広氏の実兄が明かした「性暴力認定」後の生き方「これもある意味、タイミングだったんじゃないかな」
NEWSポストセブン
『傷だらけの天使』出演当時を振り返る水谷豊
【放送から50年】水谷豊が語る『傷だらけの天使』 リーゼントにこだわった理由と独特の口調「アニキ~」の原点
週刊ポスト