「『社長を出せ!』などと怒号を上げながら、1階の吹き抜け部分にある螺旋階段にガソリンをぶちまけた。携行缶には約30リットル分が残されていたから、10リットルはまいたはず。よく燃えるように着火剤まで使って、ライターで火を放ったようです」(前出・捜査関係者)
気化したガソリンは爆発的に燃えた。
「男の“うぉー!”というような大声が響いて、その後、ボンッという爆発音がしました。その後に、聞いたことのないような悲鳴が続きました」(近隣住民)
火は瞬く間に3階建ての建物の中に広がった。螺旋階段が煙突代わりとなり、火の勢いが増してしまったのだ。中にいた人たちのうち、2階から飛び降りたりできたのはごくわずかで、大半の人は逃げることができなかった。
運よく逃げられた人の中に、火を放った張本人がいた。青葉真司容疑者(41才)だ。全身にやけどを負った青葉は、近隣住宅の呼び鈴を何度も何度も押していた。34人の命を奪った男は、ぬけぬけと助けを求めていたのだ――。
※女性セブン2019年8月8日号