雨上がり決死隊・宮迫博之、ロンドンブーツ1号2号・田村亮らへのパワハラ発言をめぐる岡本昭彦・吉本興業社長の会見は、グダグダな内容以外にも気になった点があった。「宮迫君」「亮君」「加藤君」と騒動の渦中にある芸人たちを“君付け”で呼ぶ中、この2人だけ違ったのだ。
「さんまさんに『芸人のことを考えてやってほしい(中略)』と言われました」
「松本さんからは『(中略)俺も手伝う』とおっしゃっていただきました」
この発言には、視聴者にはわからない吉本興業の「厳然たる序列」が表われている。
「吉本にいる6000人の芸人の中で、この2人だけは別格。カリスマとして君臨する大崎(洋)会長に対等に意見できるのは、この2人しかいません。加藤(浩次)や宮迫クラスの人気芸人にも威圧的に接する岡本社長すら、2人には頭が上がらない」(吉本関係者)
それを裏付けたのが、2011年に引退した島田紳助の騒動に関する発言だ。
「ほんまは大先輩がいるんやけど、現状として(明石家)さんまと松本(人志)が大崎に一番近くて、吉本の中で一番二番のギャラを取ってるイコール力じゃないけども、力のある二人が動かないかんと思って動いてるんやし、すごいええことやと思うわ」(『文春オンライン』7月24日付)
だが、今回の騒動で表に出てくるのは、さんまより松本をめぐる話ばかり。なぜなのか。