中国河南省の省都、鄭州市で、市内のホテルに盗撮用の超小型ピンホール型カメラが仕掛けられていたことが分かり、ホテル関係者が大きな衝撃を受けている。同市内の保険会社に勤務する42歳の男性社員の仕業で、この男は「隠し撮りしたベッドシーンは高く売れるので、悪いとは知りながら、やってしまった」などと供述しているという。
中国では鄭州市だけでなく、最近では広東省深セン市のホテルでも、同じようなピンホール型の隠しカメラが設置されているのが分かり、大きなニュースになったばかりで、中国国内のホテルの信頼性が問われている。中国紙『新京報』が報じた。
盗撮用のカメラが最初に見つかったのは同市内の玉泰飯店で、このホテルに泊まったカップルがテレビの下に、細長い金属製のひものようなものが出ているのを見つけ、調べてみると、ピンホール型のカメラだったことが判明。ホテルのフロントの従業員に連絡。ホテルからの通報を受けて出動した警察はホテルを調べたところ、他の5部屋にも隠しカメラが仕掛けられていたという。
警察はホテル内の防犯カメラの映像をもとに、隠しカメラを仕掛けたのは同市内在住で、保険会社に勤務している男であることを割り出し逮捕した。
男は犯行が発覚しないように、鄭州市から車で2時間ほどの商丘市内でピンホール型のカメラを購入するほどの用心深さだった。男は金目当てで、玉泰飯店に宿泊した際に、他の5部屋にも忍び込んで、隠しカメラを仕掛けていたという。