子供が犯罪を含めた様々なトラブルに巻き込まれやすくなる夏休み。もしもの時にしっかり対応できるように、具体的なケースを挙げて、子供の防犯対策術を紹介する。
◆留守番中にインターホンが鳴ったら?
もしも、子供だけで留守番している時に、インターホンが鳴ったらどうするべきなのか。「留守番をしている」と素直に答えていいのか、それとも居留守を使うべきなのか、あるいは「親が取り込み中」と答えたほうがいいのか?
正しい対応の仕方は「親が取り込み中」だと答えることだ。
留守番をしていた静岡県の小学生の場合、親から応対してはいけないと教えられ、居留守を使ったら、男が窓を割って侵入しようとした窃盗未遂事件に遭遇した。幸い叫び声を上げたことで男は逃走したが…。防犯アドバイザーの京師(きょうし)美佳さんはこう話す。
「大人の不在を悟られるのも危険です。『お母さんは手が離せないと言っているから、また後にして』などと言うように指導を。いざという時は、110番や防犯ブザー、大声で助けを呼ぶことも教え、日頃から練習させておきましょう」(以下同)
◆子供が自転車で人をはねてしまったら?
子供たちが自転車に乗る機会が増える夏休み。子供が自転車で人をはねてしまう可能性も高くなる。もしも、はねてしまったら何をすべきなのか。相手の指示を仰ぐ、ひたすら謝って立ち去る、といったことも考えられるかもしれないが、正解は、「とにかく110番、119番に電話する」という対処法だ。
子供に100%非がある場合もあれば、因縁をつけてお金をとろうとするアタリ屋の場合もある。
「『一緒に交番に行こう』と、誘拐される可能性もあるので、110番か、別の大人を呼ぶように教えましょう。アタリ屋の場合、交通事故に限らず、食べ歩き中の小学生にわざとぶつかり、服が汚れたと因縁をつけ、家から現金を持って来させる事件も起きています」
新潟県では昨年、故意に女児を車で当て、連れ去って殺害後に線路に放置する事件が世間を震撼させた。
「病院に連れて行くと言われても、信じてはダメ。体が動かない場合、叫ぶなど精いっぱい抵抗しよう」
◆不審者に狙われやすいファッションは?