女性セブンでの体当たり取材でもおなじみのアラ還ライター、“オバ記者”こと野原広子が、最近気になっていることについて語ります。
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最近、私の周りで流行っているのが「アマゾンレビュークイズ」。ラジオで流れてたのを聞いて、自分もやってみたくなって、友達と出し合いっこしてるんだけど、これがけっこう頭の体操になって面白いんだわ。
アマゾン公式サイトを見ると、「カスタマーレビュー」が載ってるでしょ。商品の使い心地や満足度、不満点なんかが書き込まれてて、いろんな購入者の実感がよく伝わってくるアレ。あの感想の一部を切り取ってヒントにして出題するの。でもって、より少ないヒント数で、何の商品かを当てられるかどうかを競うの。
出題者と解答者のやり取りを再現すると、例えばこんな感じ。
──第1ヒント。“ラベンダーがよかったです”。
「ああ、トイレの芳香剤? それか、香水?」
──ブーッ。じゃ、第2ヒント。“とても軽いです”。
「トートバッグとか? それか…意表を突いて、ラベンダー香がするお灸とか? 熱すぎない軽いタイプの」
──ブーッ。“6年保証もついてます”。
「んっ、家電? わかった、冷蔵庫!」
──ブーッ。“5万、6万円するけど、1万5000円で買えました”。
「…なら、掃除機か?」
──ブーッ。では、最終ヒントです。“入学祝いに買いました”。
「あ、それで、やっとわかった。答えはランドセルね」
──正解!
私が聞いたのは、『土曜ワイドラジオTOKYO ナイツのちゃきちゃき大放送』(TBSラジオ・土曜9~13時放送)。
ナイツの塙(宣之)さんが、慶応大卒の“お笑いジャーナリスト”たかまつななさんたちに出題したけど、最後のヒントまで解けなかったんだって。
もともと、たかまつさんやカズレーザーさん(メイプル超合金のボケ担当で、同志社大卒のクイズ好き)らが楽屋とかで出題し合って楽しんでるらしい。
私の友人K子いわく。
「頭のいい人たちが思いついただけあって、出題するにはけっこう知恵と工夫がいる。クイズだから、第1ヒントで正解がわかるようじゃダメ。レビューの言葉をうまく引っ張り出して、質問の順番を組み立てて、最後に『なあ~んだ』と言われるまで引っ張れるかどうか。簡単そうに見えて難しいから面白い。お金もかからないし、いい脳トレになる」
なるほど、その通り。「ラベンダー」と聞いて、私が真っ先に頭に浮かべたのはラベンダー畑とそのにおい。これでまず、フレグランス系にミスリードされた。
第2ヒントの「軽かった」で、それなりに形ある物を思い浮かべちゃう。
で、「6年保証」という言葉から、今度は家電をイメージする。ドライヤー、アイロン、手動マッサージ器…。この前、ヨドバシカメラで掃除機を買い替えた時に、「5年保証つけますか?」と聞かれたけど、えッ、6年保証の家電ってあったっけ…?
でもって、「5万、6万円」で買えるとなると、やっぱ中型家電かなぁ。でも…ん? ラベンダーとの関係は?? あれこれ惑わされて、頭がぐちゃぐちゃになってくる。