ライフ

【法律相談】死んだ妻の使い込みが発覚 夫に責任は?

妻の使い込みは夫にも責任もある?

 亡くなった人物に財産があれば、近親者はそれを受け取る権利があるが、“負の遺産”があっても誰かが継承することになる。死んだ妻に損害賠償債務が課された場合、夫は払う義務はあるのか? 弁護士の竹下正己氏が回答する。

【相談】
 妻の急死後、義兄が訪ねてきて彼女が老人施設に入所中の母親の貯金など600万円を勝手に使い込んでいたというのです。妻が義母のお金の管理を任されていたのは知っていましたが、まさか使い込みをしていたとは……。義兄は私に返してほしいと主張。やはり私が返金しなければいけませんか。

【回答】
 使い込みが事実だと仮定します。奥さんは義母さんの財産を侵害した不法行為をしたことになり、使い込んだお金を賠償する責任がありました。しかし、夫婦の一方が第三者に対して不法行為をして損害賠償を負う場合に、他方配偶者が責任を負うかといえば、その不法行為を一緒にしたか、もしくは手助けなどをして共同不法行為者になる場合でなければ、責任を負うことはありません。

 例外的な場合としては、使い込んだお金をソレと知っていながら、あるいは容易にわかるのに、気付かずにもらったりすると、被害者の損失と因果関係のある利得を法律上の原因を欠いて受け取ったと解され、被害者に不当利得として返還を命じられることもあります。こうした状況でなければ、被害者である義母さんから、直接損害賠償請求や不当利得返還請求などを受ける心配はありません。

関連キーワード

関連記事

トピックス

永野芽郁のCMについに“降板ドミノ”
《永野芽郁はゲッソリ》ついに始まった“CM降板ドミノ” ラジオ収録はスタッフが“厳戒態勢”も、懸念される「本人の憔悴」【田中圭との不倫報道】
NEWSポストセブン
違法薬物を所持したとして職業不詳・奥本美穂容疑者(32)が逮捕された(Instagramより)
〈シ◯ブ中なわけねいだろwww〉レースクイーンにグラビア…レーサム元会長と覚醒剤で逮捕された美女共犯者・奥本美穂容疑者(32)の“輝かしい経歴”と“スピリチュアルなSNS”
NEWSポストセブン
スタッフの対応に批判が殺到する事態に(Xより)
《“シュシュ女”ネット上の誹謗中傷は名誉毀損に》K-POPフェスで韓流ファンの怒りをかった女性スタッフに同情の声…運営会社は「勤務態度に不適切な点があった」
NEWSポストセブン
現行犯逮捕された戸田容疑者と、血痕が残っていた犯行直後の現場(時事通信社/読者提供)
《動機は教育虐待》「3階建ての立派な豪邸にアパート経営も…」戸田佳孝容疑者(43)の“裕福な家庭環境”【東大前駅・無差別切りつけ】
NEWSポストセブン
未成年の少女を誘拐したうえ、わいせつな行為に及んだとして、無職・高橋光夢容疑者(22)らが逮捕(知人提供/時事通信フォト)
《10代前半少女に不同意わいせつ》「薬漬けで吐血して…」「女装してパキッてた」“トー横のパンダ”高橋光夢容疑者(22)の“危ない素顔”
NEWSポストセブン
露出を増やしつつある沢尻エリカ(時事通信フォト)
《過激な作品において魅力的な存在》沢尻エリカ、“半裸写真”公開で見えた映像作品復帰への道筋
週刊ポスト
“激太り”していた水原一平被告(AFLO/backgrid)
《またしても出頭延期》水原一平被告、気になる“妻の居場所”  昨年8月には“まさかのツーショット”も…「子どもを持ち、小さな式を挙げたい」吐露していた思い
NEWSポストセブン
憔悴した様子の永野芽郁
《憔悴の近影》永野芽郁、頬がこけ、目元を腫らして…移動時には“厳戒態勢”「事務所車までダッシュ」【田中圭との不倫報道】
NEWSポストセブン
現行犯逮捕された戸田容疑者と、血痕が残っていた犯行直後の現場(左・時事通信社)
【東大前駅・無差別殺人未遂】「この辺りはみんなエリート。ご近所の親は大学教授、子供は旧帝大…」“教育虐待”訴える戸田佳孝容疑者(43)が育った“インテリ住宅街”
NEWSポストセブン
『続・続・最後から二番目の恋』が放送中
ドラマ『続・続・最後から二番目の恋』も大好評 いつまでのその言動に注目が集まる小泉今日子のカッコよさ
女性セブン
田中圭
《田中圭が永野芽郁を招き入れた“別宅”》奥さんや子どもに迷惑かけられない…深酒後は元タレント妻に配慮して自宅回避の“家庭事情”
NEWSポストセブン
ニセコアンヌプリは世界的なスキー場のある山としても知られている(時事通信フォト)
《じわじわ広がる中国バブル崩壊》建設費用踏み倒し、訪日観光客大量キャンセルに「泣くしかない」人たち「日本の話なんかどうでもいいと言われて唖然とした」
NEWSポストセブン