通勤で毎日揺られたあの電車、忘れられない旅の思い出を彩ったあの列車、人生の節々には鉄道の記憶が分かちがたく結びついているが、懐かしい車両にもまた引退の時は来る。まもなく“定年”の時を迎える全国の観光列車たちに会いに行きませんか?(データは1=鉄道会社 2=路線名 3=区間 4=登場年 5=引退予定日 6=特徴)
【485系「きらきらうえつ」編成】
(1)JR東日本
(2)羽越本線
(3)新潟⇔酒田
(4)1968年。「きらきらうえつ」としての運行開始は2001年
(5)2019年9月29日
(6)国鉄の顔として全国で広く使われた485系を2001年に改造した車両。観光列車の最初期から運用されてきた老舗の人気観光列車。引退後は同じ区間を後継の新型車両の「海里」が走ることになる。
【モハ1・2形】
(1)箱根登山鉄道
(2)鉄道線
(3)箱根湯本⇔強羅(回送は入生田まで)
(4)1919年
(5)順次引退予定
(6)開業時は木製だった車体は1950年代に半鋼製へと姿を変え、1世紀に及んで走り続けた車両。モーターから車輪に動力を伝える方式のひとつ「ツリカケ駆動方式」を採用し、独特の駆動音が特徴だった。103・107編成はひと足先に7月に引退。