日本では男女ともに30歳未満での未婚率は半数を超え、「おひとりさま」人口が増加する傾向が強くなっているが、中国でも若者世代の未婚率が急激に高まっていることが分かった。
中国国家統計局によると、人口総数に対する婚姻件数の比率(1000人当たり)は2013年には9.9人だったが、2018年には1000人中7.2人に減少。結婚したカップルの数は、2013年は1347万組だったが、2018年には1011万組となり、5年間で336万組も減少。
結婚人口の低下に拍車をかけている理由の一つが、離婚率が年々上昇していること。ネット上では「100年後には中華民族が滅んでいるのでは?」とのコメントも見られる。
香港の英字紙『サウスチャイナ・モーニング・ポスト』は中国における未婚人口増加の傾向について特集記事を掲載し、そのなかで湖北省在住の29歳女性医師の次のような発言を紹介している。
「私の母は私が独身でいることを大変心配している。女性は結婚して子供を産み、育てることが人生にとって最も重要だと信じている。でも私はそうは思わない。結婚は私の人生にとって絶対に必要なことではない。
結婚は運命だと思うが、私はどうしても結婚したいとは思わない。もし、素敵な男性が現れればラッキーだが、私が素敵な男性と巡り合わなければ、それも私の人生であり、結婚できなくても後悔はしないと思う」