東京五輪の選手村を大会後に活用するマンション「HARUMI FLAG(ハルミフラッグ)」の販売が始まっている。第1期分譲の600戸には2.57倍の1543組の応募があり、最上階の“億ション”は、なんと71倍の応募があったというから驚きだ。東京の湾岸エリアの中でも特に人気が高い晴海・勝どきエリアだが、今後街はどのように変貌していくのか──。住宅ジャーナリストの榊淳司氏がレポートする。
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東京五輪・選手村跡地の大規模マンション「ハルミフラッグ」の販売が始まっている。今のところ、この大規模マンションの総分譲戸数は4145戸となっている。しかし、ここには2棟のタワーマンションが含まれていないので、最終的な総戸数は6000戸に迫る可能性がある。
仮に分譲が6000戸だとすると、同時に建設される賃貸棟もあわせてこのエリアだけで約2万人の人口が増えると予測できる。
実は、この勝どき・晴海エリアにはこの他にも大規模な開発の計画がいくつかある。
まず、「勝どき」駅南側の約3.7ヘクタールのエリアで進められる「勝どき東地区第一種市街地再開発事業」が挙げられる。計画総戸数約3255戸。三井不動産レジデンシャルが参画すると伝えられている。今のところの建築工事完了は2025年度の予定だ。
もうひとつは、「勝どき」駅からやや離れた豊海エリアで進められる「豊海地区第一種市街地再開発事業」。約2ヘクタールのエリアに計画総戸数は2150戸。建築工事完了予定は2028年度である。
この2つの計画が予定通りに進めば、さらに1.5万人ほどの人口が増えることになりそうだ。それだけではない。隣接する月島エリアでも2つのタワマン型複合開発の計画がある。その南側の開発は最寄り駅が「月島」ではなく「勝どき」になる。