33年間の歴史で初の“引っ越し”である。テレビ朝日が10月の番組改編で、タモリが司会を務め1986年から続く長寿音楽番組『ミュージックステーション』の放送枠を、金曜20時から同21時へ移すと発表した。代わって20時からは『マツコ&有吉 かりそめ天国』(現在は水曜23時20分)が放送される。
「金曜夜の番組編成の固定化は、上層部にとって長年の懸案事項だった。他局はバラエティを置いて特番にも対応できる柔軟な編成にしている時間帯ですが、うちは『Mステ』が放送開始以来ずっと定位置で、スポンサーもティーン向けで固定されていた。
視聴率も年々落ちており、21時台に移行することで、高齢層など新しい視聴者、そして新しいスポンサーが獲得できると踏んだ。マンネリ打破を狙った大改革というわけです」(テレビ朝日関係者)
ただし、この改編にはひとつネックがあった。現在テレビ局は、15歳未満の21時以降の生出演を自主規制しており、Mステもこれに当てはまる。
となると、問題になるのが、番組の看板として毎週のように出演しているジャニーズアイドルである。彼らのバックダンサーを務めるジュニアには15歳未満が多数いるが、今後は出演できなくなってしまう可能性がある。それでも改編に踏み切った理由について、別のテレ朝関係者が語る。