ハリウッド版映画「ゴジラ」シリーズなど、すっかり世界をまたにかける名優として地位を確立した俳優・渡辺謙(59)。その渡辺が、先日あるハプニングを起こしていたことが分かった。
現在、別荘地として知られる長野県軽井沢に住む渡辺は、東京都内で仕事があるとホテルに泊まり、終われば軽井沢へ──という生活を送っている。この夏は、8月4日まで東京・渋谷で公演が行われていたミュージカル『王様と私』出演のため、都内のアパートメントタイプのホテルに滞在していた。ホテルは備品などがすべてそろっており、身一つで入れる便利さ。渡辺も快適な空間で稽古、約1か月に及ぶ本番に集中していた。
ハプニングは、渡辺がホテルを引き払った後に起こった。舞台関係者が語る。
「謙さんはそのホテルで料理を作ることもあったそう。調理器具も持ち込んでいたようなのですが、備品のまな板を自分のものと勘違いして持ち帰ってしまったそうなんです。すぐに気づいて、まな板を返却したそうです」
渡辺にとって今回の舞台は、2015年の初出演から米国、英国などで何度も出演している作品。今年は英国の権威ある舞台芸術賞「ローレンス・オリヴィエ賞」のミュージカル部門主演男優賞にノミネートされ、渡辺のライフワークの1つとも言える作品だった。その舞台の自身初めての凱旋上演とあって、開演前には「短い間ではありますが、本作を日本のお客さんに届けられる事を誇りに思います」と気合十分で臨んでいた。
そのプレッシャーから解放され、自宅でほっと一息ついたところで発覚した「事件」だった。しかし、渡辺の誠意ある対応に、ホテル関係者は大喜びだという。
「返却時、“謝罪文”も添えられていたようです。しかも直筆です。世界のケン・ワタナベから、誠意ある手紙をもらい、ホテル関係者は感動したそうですよ」(前出・舞台関係者)