国内

地名からわかる危険度 サル、ジャ、ヒタリ、ヤブなど

昨年7月、豪雨災害に見舞われた倉敷市真備町は広範囲で冠水した(共同通信社)

 古来の地名には、その土地の特徴や大災害の歴史が秘められていることが多い。今回は、そんな“危険サイン”を秘めた代表的な地名をいくつか紹介する。参考にすれば、災害への備えになるかもしれない。

『サカマキ』
水が逆巻いて流れていた場所。
【例】阪巻(奈良県)
【災害例】1889年の十津川大水害で、奈良県宗檜村(現・五條市)の阪巻では洪水による死者が出た。

『サクラ』
急斜面が崩れて、土地が裂けやすい場所を表す。
【例】桜島(鹿児島県)

『サル』
「すべりさる」「流れさる」が由来。崖崩れ、地すべりが起きやすい場所を示す。
【例】猿投町(愛知県)、猿ヶ谷戸(群馬県)
【災害例】愛知県豊田市の「猿投町」は1767年の豪雨による山津波で大量の土砂が流出した。

『ジャ』
土石流が“蛇”のように流れた場所を示す。土砂崩壊しやすい。
【例】小蛇川(群馬県)、蛇抜沢(長野県)
【災害例】1938年に群馬県で起きた大水害では、人家ほどの巨大な岩塊が土石流にのって「小蛇川」を流れた。

『スナ』
「砂」は海や川に近い場所を示す。液状化が起こりやすい。
【例】南砂町(東京都)

『タギリ』
たぎり流れる川が由来で、水害が起きやすい場所を表す。
【例】田切地区(新潟県)
【災害例】1978年、新潟県新赤倉温泉付近の「田切」地区では、死者13人を出す土石流が。

『タケ』
滝のように崩れやすい場所を示す。
【例】竹洞(熊本県)

『ツル』
崖や滝のように崩れた場所、あるいは川が急激に曲流になり水害が起きやすい場所を示す。
【例】川鶴、津留、北津留(いずれも熊本県)
【災害例】1953年、熊本県で起きた白川大水害で、「川鶴」と名のつく地区がことごとく被災した。1957年の記録的集中豪雨では「北津留」地区が被災。

『ツバキ』
「ついばむ」が由来の、浸食災害地名。
【例】椿原町(熊本県)
【災害例】熊本県椿原町で1957年に起こった大水害では死者・行方不明者が46人出た。

『ナエ』
体力や気力が衰える「萎える」が由来。崩れやすい土地を示す。
【例】苗木(群馬県)、苗場山(長野県)

『ナギ』
薙ぎ倒された場所、つまり、山崩れの起きた場所を表す。
【例】梛下、西小梛町(いずれも愛知県)

『ハギ』
土地の表土を「剥ぎ取る」ことから、河川の湾曲部で水流が当たる部分を示す。斜面剥落地に多い地名。
【例】萩地区(和歌山県)
【災害例】2011年の記録的豪雨の際、和歌山県の熊野川流域にある田辺市本宮町萩地区が浸水被害を受けた。

『ハバ』
崖を表す地名。
【例】羽場(岐阜県)

関連キーワード

関連記事

トピックス

約6年ぶりに開催された宮中晩餐会に参加された愛子さま(時事通信)
《ティアラ着用せず》愛子さま、初めての宮中晩餐会を海外一部メディアが「物足りない初舞台」と指摘した理由
NEWSポストセブン
「フォートナイト」世界大会出場を目指すYouTuber・Tarou(本人Xより)
小学生ゲーム実況YouTuberの「中学校通わない宣言」に批判の声も…筑駒→東大出身の父親が考える「息子の将来設計」
NEWSポストセブン
チェーン店ではない昔ながらのレトロな喫茶店は日本の若者だけでなくインバウンド客からも人気を集めている(写真提供/イメージマート)
インバウンド客が行列をつくる「レトロな喫茶店」 マスターが悩まされる支払いトラブル「ドルしかない」客に「コンビニでおろしてきて」と伝えても「十中八九、戻ってこない」
NEWSポストセブン
大谷翔平(時事通信)と妊娠中の真美子さん(大谷のInstagramより)
《妊娠中の真美子さんがスイートルーム室内で観戦》大谷翔平、特別な日に「奇跡のサヨナラHR」で感情爆発 妻のために用意していた「特別契約」の内容
NEWSポストセブン
事件は、琵琶湖からほど近い滋賀県長浜市の閑静な住宅街で起きた(時事通信フォト)
「死んじゃうんじゃないの、なんて冗談を…」裁判所事務官の“黄色い家”の冷凍庫から女性遺体 証言で浮かび上がった“奇妙な家族関係”《事件の端緒はある夫婦の遺書》
NEWSポストセブン
米国からエルサルバドルに送還されたベネズエラのギャング組織のメンバーら(AFP PHOTO / EL SALVADOR'S PRESIDENCY PRESS OFFICE)
“世界最恐の刑務所”に移送された“後ろ手拘束・丸刈り”の凶悪ギャング「刑務所を制圧しプールやナイトクラブを設営」した荒くれ者たち《エルサルバドル大統領の強権的な治安対策》
NEWSポストセブン
沖縄・旭琉會の挨拶を受けた司忍組長
《雨に濡れた司忍組長》極秘外交に臨む六代目山口組 沖縄・旭琉會との会談で見せていた笑顔 分裂抗争は“風雲急を告げる”事態に
NEWSポストセブン
会見中、涙を拭う尼僧の叡敦(えいちょう)氏
【天台宗僧侶の性加害告発】フジテレビと同じ構造の問題ながら解決へ前進しない理由とは 被害女性への聞き取りも第三者の検証もなく、加害住職の「僧籍剥奪せず」を判断
NEWSポストセブン
中居正広氏とフジテレビ社屋(時事通信フォト)
【被害女性Aさん フジ問題で独占告白】「理不尽な思いをしている方がたくさん…」彼女はいま何を思い、何を求めるのか
週刊ポスト
食道がんであることを公表した石橋貴明、元妻の鈴木保奈美は沈黙を貫いている(左/Instagramより)
《食道がん公表のとんねるず・石橋貴明(63)》社長と所属女優として沈黙貫く元妻の鈴木保奈美との距離感、長女との確執乗り越え…「初孫抱いて見せていた笑顔」
NEWSポストセブン
生活を“ふつう”に送りたいだけなのに(写真/イメージマート)
【パニックで頬を何度も殴り…】発達障害の女子高生に「生徒や教員の安心が確保できない」と自主退学を勧告、《合理的配慮》の限界とは
NEWSポストセブン
5人での再始動にファンからは歓喜の声が上がった
《RIP SLYMEが5人で再始動》“雪解け”匂わすツーショット写真と、ファンを熱狂させた“フライング投稿”「ボタンのかけ違いがあった事に気付かされました」
NEWSポストセブン