最近の子供達の“いじめ”はリアルの場からSNSやLINEに移っている面もあるという。最近のSNSいじめの場合、加害者がうまく証拠を隠すので、はたから見ると、それが本当にいじめかどうかわかりにくい。しかし、被害者が“つらい”“悲しい”と感じていたら、もうそれはいじめと断言していい。
証拠が消される前に先手を打つにはどうすればいいか。わが子がSNSを通じて苦痛を受けていたら、まずすべきことは証拠の確保だ。
アップされたメッセージや動画は前述の通り、消される可能性が高いので、見たらすぐか、あるいは24時間以内に、「スクリーンショット(通称スクショ)」機能で画面ごとに撮影して保存しておこう。詳しい方法は以下の通りだ。
【1】「スクリーンショット」で該当画面を撮影して保存
スクリーンショットとは、スマホやPCの“画面”を撮影できる機能。機種により撮り方は若干異なるが、本体の電源ボタンと音量の「下」ボタンを同時に押す方法が主流だ。ポイントは、投稿された日付や時間が入るように撮ることと、問題となる投稿だけでなくその前後の流れも撮ること。画像はPCや親のスマホなどに送信して複数の機器に保存しておくと安心。
【2】画像が撮れなかったらメモも有効
証拠画像が撮れなかった場合は、「いつ・誰に・どこで・どんなことを言われ・どんな気分になったか」を時系列にしてメモに残そう。これもちゃんと証拠になる。
そしてその後は必ず、学校に相談してほしいと、国立大学附属中学校の校長で、いじめ問題を研究する千葉大学教育学部教授の藤川大祐さんは話す。