彼が登場すると東京・新宿の路上が一気に色めきだった。その人物とは、宮野真守(36才)。今、もっとも注目を浴びる声優である。
宮野は2001年に海外ドラマ『私はケイトリン』の吹き替えで声優デビュー。以降、『DEATH NOTE』や『機動戦士ガンダム00』などの人気アニメ作品、海外映画の吹き替えを担当するほか、2008年からは歌手としても活動。2013年には男性声優として初の単独武道館ライブを行い、今年はアジアツアーにも挑戦。来年はこちらも男性声優初となる単独のドーム公演(メットライフドーム)が決まっている。
「歌って踊れて笑いも取れてイケメンという宮野さんの登場で、裏方のイメージから脱却しきれなかった声優が、完全にアイドル化しました。しかも、彼は声優界一の“オシャレ番長”といわれていて、公私共に完璧なんです」(アニメ業界関係者)
冒頭の日、宮野はアニメ映画『二ノ国』の舞台挨拶を終えて、移動車に乗るところだった。一瞬の出来事だったが、上下、さらにシューズまで黒ずくめのファッションに、出待ちをしていた女性ファンが「かっこよすぎる…」と声を失っていた。