幼き頃、なんとなく口ずさんでいた童謡に、実は恐ろしい意味が込められていた──。誰しもそんな話を聞いたことがあるはず。その多くが都市伝説の類だと言われるが、果たしてどうなのだろうか。体当たり取材が得意な『女性セブン』の名物アラ還ライター・オバ記者こと野原広子が、“本当はコワい童謡”に迫る。
──晴れを祈る風習は中国から伝わった。大雨が降り続いて困っていた時、人々を救うため少女が犠牲となり天に昇ると、空は晴れわたったという。その少女を供養するため、“掃晴娘“という女性の人形を吊るすようになった。てるてる坊主の起源は紙で作った掃晴娘だという。
* * *
農家にとって、日照時間は死活問題だ。今ほど天気予報が正確ではなかった時代、春秋には農家の軒下に、てるてる坊主が下がっていた。