プロ棋士が対局中の昼食に何を注文するのか──大きな注目を集めるようになったのが「将棋めし」だ。
藤井聡太七段(17)がデビュー29連勝の新記録を達成した時に注文した東京・千駄ヶ谷の「みろく庵」(閉店)の「豚キムチうどん」は同じメニューを食べに将棋ファンが殺到した。
その「将棋めし」に新たなトレンドが生まれるかもしれない。“発信元”は同じ藤井姓の藤井猛九段(48)だ。
9月11日、関西将棋会館で順位戦B級2組の対局に臨んだ藤井九段の昼食が、「かも汁ざるそば」と若者に人気の「タピオカミルクティー」だったことが話題となっている。将棋ライターの松本博文氏が解説する。
「研究熱心で知られ、振り飛車の革新的な戦法『藤井システム』の発案者です。こうしたトップ棋士の独特な注文が話題になることは多く、引退した加藤一二三九段(79)はかつて“桃が食べたい”といって、近所のスーパーに関係者が買いに走ったことがあるし、羽生善治九段(48)も『天ざるそばの天ぷら抜き』を注文したことがあった」
今回、藤井九段が注文したのは関西将棋会館で出前が取れる「小雀弥(こがらや)」だった。