スポーツ

MGC大波乱で2020年3月の東京マラソンが超高速レースに

半年後の再戦はあるか(写真/時事通信フォト)

 東京五輪マラソン代表3枠のうち2枠を“一発勝負”で決める初の試みは、波乱の結果となった。9月15日のMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)で、中村匠吾(27、富士通)が2時間11分28秒で優勝。2位の服部勇馬(25、トヨタ自動車)とともに東京五輪の男子代表に内定した。

 日本記録を持つ大迫傑(28、ナイキ)は3位に終わり、前日本記録保持者の設楽悠太(27、ホンダ)はスタート直後から“大逃げ”を打つも30kmを過ぎて失速。14位に沈んだ。

「本命視されていた2人が代表権確定を逃したことにより、『残り1枠』の争いが熾烈を極めることになりそうです」(スポーツライター・酒井政人氏)

 3番目の代表枠は、12月の福岡国際マラソン、来年3月の東京マラソン、びわ湖毎日マラソンの3レース(MGCファイナルチャレンジ)の結果で決まる。大迫の持つ2時間5分50秒の日本記録を更新する選手が現われれば代表権獲得となり、誰も更新できなければMGC3位の大迫が代表になる。前出・酒井氏の解説。

「福岡国際は海沿いの風が、びわ湖毎日はラストの比良山系からの向かい風があり、好記録は期待できない。そのため、設楽選手をはじめ、昨年のアジア大会を制した井上大仁選手(26、MHPS)ら実力者が東京マラソンに揃うでしょう。30km地点まで日本記録を上回るペースメーカーがつくと考えられ、記録は狙いやすい」

 外国人選手も出場するため、後ろについて終盤でスパートをかければ、「天候次第だが、特に設楽選手には記録更新の可能性が十分にある」(同前)という。

関連キーワード

関連記事

トピックス

被害者の手柄さんの中学時代の卒業アルバム、
「『犯罪に関わっているかもしれない』と警察から電話が…」谷内寛幸容疑者(24)が起こしていた過去の“警察沙汰トラブル”【さいたま市・15歳女子高校生刺殺事件】
NEWSポストセブン
NHKの牛田茉友アナウンサー(HPより)
千葉選挙区に続き…NHKから女性記者・アナ流出で上層部困惑 『日曜討論』牛田茉友アナが国民民主から参院選出馬の情報、“首都決戦”の隠し玉に
NEWSポストセブン
豊昇龍(撮影/JMPA)
師匠・立浪親方が語る横綱・豊昇龍「タトゥー男とどんちゃん騒ぎ」報道の真相 「相手が反社でないことは確認済み」「親しい後援者との二次会で感謝の気持ち示したのだろう」
NEWSポストセブン
フジテレビの取締役候補となった元フジ女性アナの坂野尚子(坂野尚子のXより)
《フジテレビ大株主の米ファンドが指名》取締役候補となった元フジ女性アナの“華麗なる経歴” 退社後MBA取得、国内外でネイルサロンを手がけるヤリ手経営者に
NEWSポストセブン
「日本国際賞」の授賞式に出席された天皇皇后両陛下 (2025年4月、撮影/JMPA)
《精力的なご公務が続く》皇后雅子さまが見せられた晴れやかな笑顔 お気に入りカラーのブルーのドレスで華やかに
NEWSポストセブン
2024年末、福岡県北九州市のファストフード店で中学生2人を殺傷したとして平原政徳容疑者が逮捕された(時事通信フォト)
《「心神喪失」の可能性》ファストフード中学生2人殺傷 容疑者は“野に放たれる”のか もし不起訴でも「医療観察精度の対象、入院したら18か月が標準」 弁護士が解説する“その後”
NEWSポストセブン
被害者の手柄さんの中学時代の卒業アルバムと住所・職業不詳の谷内寛幸容疑(右・時事通信フォト)
〈15歳・女子高生刺殺〉24歳容疑者の生い立ち「実家で大きめのボヤ騒ぎが起きて…」「亡くなった母親を見舞う姿も見ていない」一家バラバラで「孤独な少年時代」 
NEWSポストセブン
6月にブラジルを訪問する予定の佳子さま(2025年3月、東京・千代田区。撮影/JMPA) 
佳子さま、6月のブラジル訪問で異例の「メイド募集」 現地領事館が短期採用の臨時職員を募集、“佳子さまのための増員”か 
女性セブン
〈トイレがわかりにくい〉という不満が噴出されていることがわかった(読者提供)
《大阪・関西万博》「おせーよ、誰もいねーのかよ!」「『ピーピー』音が鳴っていて…」“トイレわかりにくいトラブル”を実体験した来場者が告白【トラブル写真】
NEWSポストセブン
運転席に座る広末涼子容疑者
《広末涼子が釈放》「グシャグシャジープの持ち主」だった“自称マネージャー”の意向は? 「処罰は望んでいなんじゃないか」との指摘も 「骨折して重傷」の現在
NEWSポストセブン
大阪・関西万博が開幕し、来場者でにぎわう会場
《大阪・関西万博“炎上スポット”のリアル》大屋根リング、大行列、未完成パビリオン…来場者が明かした賛&否 3850円えきそばには「写真と違う」と不満も
NEWSポストセブン
真美子さんと大谷(AP/アフロ、日刊スポーツ/アフロ)
《大谷翔平が見せる妻への気遣い》妊娠中の真美子さんが「ロングスカート」「ゆったりパンツ」を封印して取り入れた“新ファッション”
NEWSポストセブン