「そういったリスクを考慮することなく、誰とでも写真を撮るタレントさんもいますが、事務所の方で“知らない相手との記念撮影はNG”というルールを定めているケースも多いですね。写真となると何に使われるかわからないし、記念写真を持ち出して“俺はあのタレントと知り合いだ”という証拠にされてしまうこともある。写真はちょっと危険なんですよね。
ちなみに、記念撮影をNGにしている代わりに、握手はOKというルールにしている事務所も多いようです。“写真は事務所に禁止されているんですが、特別に握手ならいいですよ”とタレントの方から言われれば悪い気はしませんしね」(大塚氏)
芸能人といえばサインを求められることも多いが、こちらについても扱いは難しいという。ベテラン芸能記者はこう話す。
「サインの場合は、売られてしまう恐れがあります。新幹線の品川駅や東京駅の改札あたりで芸能人を出待ちしてサインをもらって、それをネットで売っている人がいるんですよ。タレントにしてみれば、売られるためにサインを書くのは気分が悪いし、そもそもサインは売るためのものではない。そういった迷惑行為があるので、相手が何者かわかっている場合以外はサインをしないと決めている芸能事務所も多いです」
SNSの時代だからこそできるファンサービスと、できないファンサービスがあるということだ。もしも、プライベートのタレントを見かけたとしても、記念撮影やサインは求めるべきではないのかもしれない。