新しい連ドラが続々とスタートする10月。桁はずれの「制作費」が話題だ。
「キー局のドラマ制作費は1本2000万~3000万円が相場ですが、ドラマ不調の中で、最近はかなり抑え気味。にもかかわらず、米倉涼子さん(44才)主演の『ドクターX』(テレビ朝日系)と木村拓哉さん(46才)主演の『グランメゾン東京』(TBS系)はともに『制作費は1話1億円』と報じられました。局の威信をかけた看板作ですが、それにしても大勝負ですよ」(テレビ局関係者)
まずは米倉が“失敗しない”フリーランスの医師・大門未知子を演じ、人気のシリーズ6作目となる『ドクターX』。
「さすがに全話1億円はありません(笑い)。ただ視聴率20%超えを見込めるので他作品に比べれば断然制作費をつけやすい。初回など特別な回の制作費は確かに1億円に近いでしょう。
このドラマはリアリティー重視ですべて本物の医療機器を使い、美術協力は40社以上。使用する機器の中には1台1億円以上する精密機器もあり、取り扱いに大勢の専門スタッフが必要で、とにかくコストがかかる。撮影時にはズラリと関係者が並び、その人数は普通のドラマの比じゃありません」(テレ朝関係者)
こだわりのロケ場所にも高額の制作費がかかる。
「今作の『ドクターX』の初回は同じテレ朝の『ポツンと一軒家』をオマージュし、山奥の一軒家でクランクイン。主演の米倉さんだけでなく、市村正親さん(70才)や武田真治さん(46才)らメイン出演者のかたたちが登場する場面だったので、スタッフ総出の移動費にはじまり、ヘアメイクやケータリングなどかなり費用がかかりました」(前出・テレ朝関係者)
木村拓哉がフランス料理の天才シェフを演じる『グランメゾン東京』も“破格”の扱いだ。
「初回の撮影では仏・パリでも予約が取れず、撮影NGで知られる3つ星レストラン『ランブロワジー』を貸し切りにしました」(制作スタッフ)
これにはドラマ百戦錬磨の木村が、「連続ドラマの1シチュエーションでここまで時間と費用を割いてモノを作るって本当に久しぶり」とコメントしたほど。
もちろん両ドラマとも気になるのは「人件費」だ。