「坂本龍一の弟子」と名乗る中国人音楽家について、坂本龍一氏のマネージメントチームが明確に否定する文章をSNS上で発表したことが中国や香港で話題になっている。
これは「弟子」と自称する人物が所属する事務所がコンサートの宣伝のうたい文句として、「坂本龍一も見込んだ一人の若手中国人ピアニスト」などとネットに書き込んだことが発端。さらに、音楽家本人も自身のイメージをよくするために坂本との親しい関係をことさらに強調したきらいがある。これを見た坂本の中国人ファンが坂本氏側に問い合わせたことで、「弟子問題」が発覚した。
これについて、坂本氏側が否定するという展開に、ネット上では「坂本はガンを克服したばかりなのに、彼をトラブルに巻き込むな。彼を困らせるな。謝罪すべきだ」などとの声が書き込まれている。
この中国人音楽家はピアニストで作曲家でもあるシャオ・イン(肖瀛)氏。フランスの国立アカデミー・フランス学士院の作曲学科を卒業し、2013年に中国国家中央芸術院の新人作曲家コンクールで最優秀賞を受賞。北京のコンサートで、坂本氏とピアノの連弾を披露したこともあり、有望な音楽家として知られている。
香港の英字紙「サウスチャイナ・モーニング・ポスト」によると、今回の騒動はシャオ氏のマネージメント会社「ダークホース・エンターティンメント」事務所のミスもあるが、シャオ氏も自身のウェイボ上で「オスカー賞受賞の日本人作曲家、坂本龍一の弟子」と書き込んだことも大きな原因だ。
これについて、「坂本龍一 マネージメントチーム」がインタスタグラムで、以下のような文章を掲載した。