「人生100年時代です。完全に高齢社会になってきて、年金システムなどさまざまなことが変わってきます。そういうことを高齢者が若者とパートナーシップを組んで、生き生きと共生できる社会を作っていきたいのです」
目標実現のために目指すのは、本気で100歳。若々しく体幹を鍛えるべく、ストレッチに勤しみ、全力で走る。そして、老後の合言葉は、「アンチエイジングならぬ、アクティブ・エイジングよ!」と笑う。
死にまつわる著書も多い知の怪人・荒俣宏氏(72)の口癖は、“死ぬのに失敗した人はいない”。
「みんな成功しているので、心配することはない。死なんて本当にどういうものなのか誰にも分からないのだから、大事に構えることはないと思う。私は死後の世界の本もたくさん翻訳したので、もう行かなくてもわかっているし(笑い)。とにかく、“元気であの世に逝こう”が、目下の心境です」と、明るい。
それより心配するのは、カウントダウンが迫る残り時間をいかに生きるかが一大事だと語る。
「やりたいことがやたらあって困っちゃうほど。一番はダイビングで海の生物の神秘にもっともっと触れたい。寿命が1か月となっても潜りたい。そのまま上がって来ないなら、放ってもらっていいくらい。南の島で釣り三昧も夢だね~」
◆森田さん、木村さんは何を思う?
最年長お天気キャスターである気象予報士の森田正光氏(69)は、将棋通でアマ三段の腕を持つ。携帯電話には将棋アプリをいくつも入れて、暇さえあれば腕を磨く。常に若々しいのは、将棋のおかげかもしれない。
「老いての私の理想像は、将棋界の加藤一二三先生です。自然体で日本中から愛されるキャラですが、実は凄い人。自分もそういう“気象界のひふみん”路線で、まだまだ現役を貫きたい」