東京モーターショーの開催に合わせて新型車を大々的にお披露目する国内メーカーは多いが、10月25日から一般公開される今年の東京モーターショーで注目されている1台が、スバルの新型「レヴォーグ」だ。2014年のデビューも前年のモーターショーで華々しく発表した同車。モータージャーナリストの鈴木ケンイチ氏が、レヴォーグと過去の東京モーターショーとの関係を振り返る。
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開幕直前の2019年の東京モーターショーで注目の1台となるのが、スバルの新型レヴォーグです。
スバルは「2014年に誕生したレヴォーグの第2世代モデルを世界初公開します」とアナウンスしており、専用のウェブサイトまで用意しています。また、そもそもレヴォーグは、2013年の東京モーターショーでプロトタイプが世界初披露されたように、ある意味、非常に東京モーターショーと縁の深いモデルであると言えるでしょう。
◆予想外の驚きのデビュー
レヴォーグのデビューは、2013年の東京モーターショーでした。コンセプトは「革新スポーツツアラー」。スポーティな走りと、長距離を走るツーリング性能を備えた4輪駆動のステーションワゴンです。
強力なターボ・エンジンを搭載しており、デザインも精悍そのもの。しかも、サイズは2009年に発売された当時の最新「レガシィ」よりも小ぶりとなっていました。
実のところ、当時のレガシィはアメリカ市場向けの側面が強くなっており、サイズアップされて安全性が強調されていました。そのため、かつての速くて格好い良い「レガシィ・ツーリングワゴン」のファンの一部からは、不満の声も漏れ聞こえるような状況だったのです。
そこで登場したのがレヴォーグです。レガシィが大きくなってキャラクターが変わったのならば、ファンに応える新しいモデルを用意する。レガシィというビッグネームではなく、新しいレヴォーグという名前で勝負する。そうしたスバルの大胆な手法には、「そうか! そんな手があったのか」と、非常に驚かされました。