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ラグビー松尾雄治氏「明大なのに日大に行った」伝説の真相

松尾氏が日本ラグビーを語り尽くす(時事通信フォト)

「ミスター・ラグビー」こと松尾雄治氏(65)は、多くの逸話を持っている。本誌・週刊ポストの連載「21世紀毒談」でも明治大学の先輩・ビートたけしが何度もネタにしていた。特に有名なのが、「明大に入ったのに、間違えて日大のグラウンドに行って半年間練習していた」というエピソードだ。松尾氏がそんな学生時代の爆笑秘話と、名将・北島忠治監督から受けた教えについて語った。

 * * *
 たけしさんはちょっと“盛って”ますよ。さすがに半年ってことはない。最初に日大のグラウンドに行ったのは本当ですけどね。日大の人たち、「松尾が来た、これでウチも強くなるぞ!」ってぬか喜びしていたなァ。あれは悪いことをしました。

 もうひとつたけしさんが好きなのが、明大ラグビー部の先輩の話。

 先輩から「おい、100%オレンジジュース買ってこい!」と言われて、僕が買いに行かされた。で、どこにも売ってなかったから、仕方なく果汁50%のオレンジジュースを2本買って渡したんです。そしたら先輩、2本を一気に飲んで「よし、これで100%だ!」って(笑い)。

 もう、当時の明大ラグビー部なんて誰もまるで勉強してませんから。ちょうど学生紛争の頃だったこともあって、大学のキャンパスには5~6回しか行ったことがない。

 試験やレポートでは「ラグビー部・松尾雄治」と名前さえ書ければなんとかなった。それで調子に乗って片っ端からレポート書いてたら、「あなたはこの講義を受講していません」とバンバン返ってきた。もうどの授業受けてるかもわかってなかったんです(笑い)。ラグビー部はみんなこんな感じで卒業していった。

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