イケメンたちは”あったか料理”がよく似合う。今シーズン、シチューや鍋のCMにイケメン俳優が相次いで起用されているのだ。その理由とは? コラムニストのペリー荻野さんが解説する。
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秋深し。テレビの世界もすっかり秋冬仕様になっているが、今シーズンに目立つのは、「あったか料理CM」で二枚目俳優たちが激突していることだ。
たとえば、シチュー。エスビーの「濃いシチュー」シリーズのキャラクターは、西島秀俊。雪が降る中、山小屋に薪を抱えて入ろうとすると、「ラクレットチーズ」と「純生クリーム」ふたつの商品を手にした後輩(伊藤淳史)に、「人生は選択の連続だと思うんです」とどっちの味がいいかと迫られる。
一方、ハウス食品の「北海道シチュー」は、山小屋にいる松坂桃李のところに荷物を持った彼女が「来ちゃった」とやってくる。一瞬、「なんで」と戸惑う(そりゃそうだ)桃李だが、「食べよか」とあたたかいシチューをふるまうのである。濃いシチューが男同士で人生を語れば、北海道シチューはラブストーリー仕立てでアピール。西島はドラマ『きのう何食べた?』で料理が得意なイメージができて一歩リードかと思ったが、松坂にはユーミンのBGMという強力な助っ人がいてシーンを盛り上げる。どちらも山小屋が舞台というのも面白い。夏のカレーは海。冬のシチューは山小屋なのである。
また、鍋関係も熱い。元気がいいのがエバラ食品「プチッと鍋」の瀬戸康史。「ちっちゃいのがポンと出てきて鍋になる~」と「1プチっと一人前」を合言葉に、手のひらにおさまるポーション容器から鍋の素を入れ、ひとりキムチ鍋をぐつぐつやったり、3人集まって3プチっとしてまたぐつぐつ。ミツカン「旬発見!キムチ鍋つゆ」は、高橋一生が鮭を使ってキムチ鍋を作って、妻や子供たちと堪能する。「鮭の甘みがきわだつ」とうれしそうだ。