「おばあちゃんのがんが治りますように」「お陰様で胃がんが治りました」「健やかな日々が送れますように」──願掛け絵馬に綴られた数々の願い。がんを患った大切な人のため、自分のため、多くの人々がご利益をいただくべく、「がん封じ神社」を訪れている。
今年2月にステージ4の舌がんが発覚して舌の6割以上を切除し、4月には食道がんの手術を受けた堀ちえみ(52才)。10月20日、自身初の著書『Stage For~舌がん「ステージ4」から希望のステージへ』(扶桑社)の発売記念サイン会を開き、元気な姿を見せた。
順調な回復をみせる堀が頼ったのが、「がん封じ神社」だ。4月7日のブログにこう綴っていた。
《今日は午後から癌封じのお参りに、烏森神社に行って来ました。新橋駅の近くに烏森神社はあります。こんな都会の真ん中に、癌封じに御利益のある神社があるなんて、驚きました》
烏森神社は平安時代(940年)の創建で、江戸の大半を焼いた明暦の大火でも類焼を免れたことで、厚い信仰を集めてきた。
「もともと稲荷神社なので主なご利益は商売繁盛や必勝祈願などですが、大火を免れたことから、“封じる力”が強いといわれてきました。がんの症状が改善する参拝者が多かったことから、口コミで広まったようです」(烏森神社宮司の山田邦夫さん)
「腫瘍が消えた」など、お礼参りに訪れる人も多いとか。
「白血病で闘病中の池江璃花子選手(19才)も、参拝に出向いたことがあるようです。先月のインカレには、在学する日大水泳部の応援に元気な姿で3日間も出席できた。彼女の笑顔を見た部員は、みな安心していました。参拝のご利益があったのかもしれませんね」(日大関係者)
「がん封じ」のご利益がある寺や神社は、全国各地にある。
宮城県仙台市の大満寺では、ここ15年ほどでがん封じの祈願に訪れる人が急増しているという。