昨年まで日曜の夜といえば、日本テレビの独壇場だった。17時台の『笑点』から21時台の『行列のできる法律相談所』まで2ケタの視聴率を取り続け、“黄金の縦ライン”と呼ばれることもあった。
しかし、最近はテレビ朝日がその牙城を脅かしている。昨年10月、20時台に『ポツンと一軒家』を開始させると、『世界の果てまでイッテQ!』のヤラセ疑惑も重なり、同時間帯首位の座を奪った。テレビ局関係者が話す。
「最近、日テレは19時台の『鉄腕!DASH!!』も数字が下がっています。山口達也が抜けた穴を埋め切れておらず、最近はテレ朝の『ナニコレ珍百景』にも負けている。9月29日は城島茂の結婚スペシャルで2時間放送して13.0%だった。この日は『珍百景』が14.6%、『ポツンと一軒家』が20.8%とテレ朝に差をつけられた。城島の結婚は前日から情報番組などで散々話題になっていたので、もう少し上がると思いましたが……」(以下同)
翌週の10月6日、日本テレビは『日テレ系人気番組No.1決定戦』の4時間スペシャルを放送。日テレの総力を尽くした特番だったが、13.2%に終わった。
「同番組は昨年10月の12.9%よりは微増していますが、今年4月の14.4%、昨年4月の15.5%と比べると勢いを失っています。この日、テレ朝は19時台『珍百景』13.3%、20時台『ポツンと一軒家』19.9%と通常通りの放送でした。そして、21時から2時間『ドクターY~外科医・加地秀樹~』で14.0%を記録。改編期にもかかわらず特番で対抗せず、視聴習慣のある『珍百景』『ポツンと一軒家』を持ってきた作戦も功を奏したと思います」
10月、日本テレビはラグビーW杯の中継で、高視聴率を獲得。特に13日の『日本対スコットランド戦』は39.2%を叩き出し、週間の世帯視聴率3冠王にも大きく貢献した。