夫婦のどちらか、または両方が子連れで再婚した家庭を「ステップファミリー」と呼ぶ。現在は結婚する男女の4組に1組が再婚で、学校の1クラスにつき1、2組はステップファミリーがいるイメージだという。
今後さらに増えていくだろうことが予想されるステップファミリーだが、著名人はどのように新たな家族の形をつくっているのだろうか。さて、継父の生き様を、亡くなった後も子供たちが尊敬し続ける家庭もある。
「もう亡くなって5年半が経ちますが、1日に1度は息子たちと、『“ブンパ”のおかげだよね』と夫の話題になります」
そう微笑むのは、元TBSアナウンサー・山本文郎さん(ふみお・享年79)の妻である由美子さん(53才)だ。
由美子さんは2008年に12才の長男と10才の次男を連れて、31才年上の文郎さんと再婚した。年の差婚に世間は騒いだが、由美子さんに不安はなかった。
「夫が『息子たちの父親になりたい』と言っていたことも結婚の決め手でした。夫の中で、最初の結婚では仕事ばかりになってしまい、先に亡くなった奥様に育児を任せきりだったので、改めて父親をやり直している気持ちだったのかもしれません。再婚後、息子の学校行事には必ず参加し、長男の学校ではPTA役員もやりました」(由美子さん・以下同)