日本を代表するセクシーな女優・杉本彩は、かつて「学園祭の女王」と呼ばれ、全国の大学の学園祭を渡り歩いてその後の人気の地歩を固めた。杉本が当時を振り返る。
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最盛期の1988年から1990年初頭まで年間20校は回っていましたね。数だけ聞くと少なく感じるかもしれませんが、学園祭は10月と11月で集中しているので、一日に2校回るのが限界なんです。北は北海道から南は九州まであらゆる大学を回りましたが、東京の大学から地方へ“はしご”する日はセスナで移動したこともありました。
いろいろと回った中でも印象的なのは防衛大学校ですね。ステージに出た途端、凄まじい熱気とパワーで満ち溢れていて、「ウォ~ッ!」という雄叫びを浴びて登場。圧倒されました。ステージ後半では、学生数人が上半身裸になって脱いだ服をブンブン振り回して大盛り上がり。
怖かったかって? まったく怖くない! むしろその逆で、皆さんの爆発寸前のこの期待感に対し、どんなステージならご満足いただけるかと闘志が漲りましたね。声を張り上げ、胸を張って、まずは会場を一丸にしないとって必死でした。何かの記事で“まるでマリリン・モンローの兵士慰問のようだった”と書かれたほどです(笑い)。
でも、だからって男性にばかり注目されてたわけじゃないんです。意外に思われるかもしれませんが、女子短期大学からもかなり呼ばれました。当時はデビュー曲『BOYS』に合わせてノースリーブにショーパンの“半ケツルック”をしていたり、『ゴージャス』では“Tバックでボンテージ”と、かなり攻めた衣装でした。女のセクシーさを全面に出す、それが自立した「カッコいい女性像だ」っていう新潮流を打ち出したんだと思う。当時の女子大生にとっても憧れのアイコンだったんじゃないかしら。