そして今年のLOHACO展は、デザイン性に加えてサスティナブルをキーワードに掲げ、商品では製紙関連企業のものが目立った。
トイレットペーパーを通常の3倍巻にし、ビニール袋でなくクラフト紙袋にした商品(日本製紙クレシア)や、通常5箱の紙パック入りのティッシュボックスを紙袋1つにまとめた商品(王子ネピア)、通常は派手な包装をシンプルにした生理用商品(大王製紙)などがそれだ。
「これからの環境対応商品は、ビニールやプラスチックに代わって紙が主流、主役になっていくので、製紙会社のトップ自ら、相当張り切ってコラボ商品に取り組んでくださっているのが印象的です。SDGs(持続可能な開発目標)という点でも、経営者ほど関心が高いですからね。
また、お客様視点で見ても、環境や社会に配慮した商品やサービスを購入する、エシカル消費(※注)の機運が高まってきているのもLOHACOにとって追い風です」(同前)
※注/人と社会、地球環境、地域のことなどを考慮して作られたモノを購入・消費しようという行動
今年のメーカーとのコラボ商品は、45社52アイテム。前述した環境対応商品は今後、メーカーも通常のNB商品でも続々と出していくだろうから、デザイン性とひとひねりある機能性を併せ持つ商品を、LOHACOがどれだけ出し続けていけるか、知恵とアイデアの勝負になりそうだ。