今年のドラフトでは、高校野球を沸かせた2人のライバル、佐々木朗希(大船渡)と奥川恭伸(星稜)に注目が集まった。スポーツ界の歴史はこのように、ライバルとして並び称された「ふたり」が何組もいた。
しかし、勝負の世界では、その後のキャリアの中で明暗が分かれることもある。あの日輝いた「もうひとり」のその後──。
女子レスリング界の有名姉妹といえば、伊調千春&伊調馨だ。妹・馨は五輪4大会連続で金メダルを獲得。2016年には国民栄誉賞を授与された。2018年には、日本レスリング協会の元強化本部長・栄和人氏からパワハラ被害を受けていたと報道され、渦中の人となったことは記憶に新しい。
姉・千春もアテネ、北京で銀メダル。2006年、2007年の世界選手権を連覇している。2010年の引退後も、レスリングに関わり続けている。
「引退後は青森県立八戸西高等学校で保健体育の教師として勤務し、2014年からは八戸工業高校でレスリング部の監督として指導にあたっている。妹を巡る(レスリング業界の)パワハラ騒動でも、サポートを欠かさなかったようだ」(レスリング協会関係者)
“氷上の日韓対決”で長くしのぎを削ったのが浅田真央とキム・ヨナだ。浅田は2017年に引退。以後はプロスケーターとして全国各地のアイスショーに出演する傍ら、テレビ出演など芸能活動も精力的に行なっている。
一方、キム・ヨナの近況はなかなか日本に伝わってこない。韓国のスポーツ紙記者がいう。