芸能

佐藤二朗に聞いた、なぜクイズ番組の司会をやっているのか

スタジオ到着から7時間の収録を終えた佐藤二朗

 取材の数日前、佐藤二朗(50才)は映画監督としてポーランドで開催された「第35回ワルシャワ映画祭」に出席していた。1-2コンペティション部門の正式出品作品として上映された『はるヲうるひと』は佐藤が原作・脚本・監督そして出演を務めたもの。舞台挨拶後はポーランド人の観客に囲まれ、称賛と質問の嵐だったという。

 そしてこの日、佐藤はサファリルックに身を包み、東京・お台場のスタジオで、100人の参加者の真ん中に立っていた。

 俳優である彼のもとに『超逆境クイズバトル!!99人の壁』MCの出演依頼が舞い込んだのは、2年前のこと。

「問答無用で断ろうと思いましたね、その時は。MCっていうのは選ばれし人だけができるもので、俳優のぼくにできるわけがない、と」(佐藤・以下同)

 しかし、企画書を読んで心が動いた。

「情熱がほとばしる、熱い企画書だったんですよ。あなたしかいないんだ!と完全にぼくを落としにかかってる。会うだけ会ってみようかという気になったのが運の尽き」

 やってきたのは、当時フジテレビ入社2年目だった千葉悠矢氏。

「彼が考えた企画が通ったんだっていうんですね。しかも、演出も彼がやるという。大晦日の午前中に関東ローカルで1回こっきりだというし、なにしろ千葉は熱いし、やってみようかと思ってしまった」

 100人の参加者から選ばれた1人のチャレンジャーが99人を相手に、自分の得意ジャンルでクイズに挑戦。5問連続で正解すれば賞金100万円を獲得できるというこの番組は、2017年12月31日午前10時からひっそりと放送され、しかし観た人の心に「また見たい」という思いを植え付けた。

本番直前、馴染みのスタッフに囲まれてリラックスした表情も

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