中国東北部山東省棗荘(そうしょう)市で、67歳の女性が10月下旬、帝王切開により2.6キロの女児を出産した。これは中国における最高齢出産記録で、これまでは2016年に男児を産んだ吉林省長春市在住の64歳女性が最高齢だった。地元紙『棗荘快報』が伝えた。
この最高齢出産記録を更新した女性は田さんで、夫の黄さんは弁護士で68歳。黄さんによると、2人には息子と娘に加えて、大学に通う18歳の男性を筆頭に数人の孫がいる。
このため、とくに子供をもうける予定はなかったが、「天からの授かりものだ」と大変な喜びようで、この女児の名前も「天からの授かりもの」との意味の「天賜(てんし)」と名付けている。
黄さんは「私は110歳まで長生きして、生まれてきた娘をしっかりと育てたい」と喜びを露わにしているという。
田さんは元看護師で、妊娠してからは克明に記録をつけるなど、自身の体調に気を付けていたが、妊娠9カ月の10月下旬には妊娠が体力的に負担になり、高血圧気味だったことから、担当の医師が帝王切開による出産を決定し、手術に踏み切った。
田さんは同紙の取材に対して、「身体は元気だったが、手術の際は、痛くて痛くて、我慢できないくらい辛かった。目を開いていられないほどだった。無事出産できて、ほっとしている」と語っている。
生まれてきた女児の天賜ちゃんは当初、集中治療室で育てられていたが、いまは極めて元気だという。