中国空軍で事故が多発していることが明らかになった。中国版ツィッター「微博(ウェイボ)」上では、ほぼ10日に1回の割合で事故が起きており、今年に入ってすでに10人が死亡し100人あまりの空軍兵士が負傷しているとの情報も流れている。
10月1日に行われた中国の建国70周年記念の大規模な軍パレードに参加したベテラン操縦士も10月7日に事故死するなど、あまりにもお粗末な実態が明らかになり、当局はすぐにこの書き込みを消去してしまったという。
この事故で死亡したのは33歳の軍事用攻撃ヘリコプターの操縦士で、10月1日の軍事パレードのほかにも、2015年8月の中国の戦勝70周年記念の軍事パレードにも参加した精鋭中の精鋭だったという。
事故の原因はヘリコプターのエンジントラブルで、高度500mの上空を飛行中に突然墜落してしまったという。彼のほか、ヘリコプターに同乗していた37歳の空軍のエンジニアと、見習い操縦士の2人も死亡している。
その10日後の10月17日には北京の空軍基地からチベット自治区に向かっていた戦闘機「殲10(J-10)」がチベット高原の山岳地帯で消息を絶った。山麓に衝突して、戦闘機は大破しており、パイロットも消息不明で死亡したとみられる。
このほかにも、今年4月には中国軍が空母艦載機として開発した「殲15(J-15)」戦闘機が空母の離着陸訓練で洋上に墜落して、パイロットら3人が死亡した。