日本赤十字社が献血を呼びかけるために作成したポスターに、胸の大きな女性キャラクターが描かれていたことで、「環境型セクハラ」と批判が出るなどの騒動となったが、実際に女性の立場で胸が大きいということは、どのような意味を持つのだろうか。ラジオ沖縄の竹中知華アナは、かつて地方局アナ時代、自分の胸が大きいことで様々な苦労があったという。竹中アナが、当時の苦労と現在の心境を語る。
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高校生の頃からすでにFカップはありました。大学生の頃には現在のHカップになっていましたが、実はそれまで周囲から巨乳だと言われたこともなく、自分が巨乳だという自覚はありませんでした。
それが一変したのが、NHK沖縄に入社してからです。朝のニュースを読むようになり、視聴者様からいただく“今週の苦情”という投稿の中で「胸にしか目がいかない」「内容が耳に入らない」というご意見が入るようになったのです。自分がそんな目で見られていたとは思いもしていなかったですし、女子アナは清廉性が求められる仕事という意識もあり、プレッシャーでした。
特に悩んだのは衣装で、胸が目立たないものを選ぶのに必死でした。ブラウスならゆとりのあるデザイン、ニットは伸び縮みしすぎない素材を試行錯誤しながら選んでいました。
当時は男性の上司でしたが、「今日の服はアリだね」とか「もう少しこんな服を選んだ方がいいかもね」と、すごく気を遣ってくださいました。ありがたい気持ちと共に、私はアナウンサーに向いていないかも、と自分を責めていました。
その後、7年間キャスターを続けましたが、そろそろ自分を解放して仕事がしたいと思い立ちフリーに転身しました。そこでまず思い浮かんだのが、自費出版で写真集を出すことでした。会社員時代は私の胸の話題は社内でもタブー扱い。自分の中にも「胸が大きい=悪い」という思い込みがあるのを打破したくて、あえて胸を強調する衣装も用意して挑みました。