女子ゴルフの世界をいま席巻しているのは、1998年度生まれの同学年ゴルファーたちだ。アマチュアでツアー優勝した勝みなみや畑岡奈紗をはじめ、渋野日向子、新垣比菜、大里桃子、小祝さくら、原英莉花たちがプロ1年目から結果を出した。「黄金世代」と呼ばれる彼女たち、強くて可愛いツヨカワゴルファーを紹介しよう。
●渋野日向子(21)
シブコの愛称で女子ゴルフ界を牽引する。8月の「AIG全英女子オープン」に初出場で優勝という日本人42年ぶりのメジャー制覇に日本中が沸いた。
この快挙がまぐれでないことは、国内大会での連続オーバーパーなし29ラウンドの日本記録をはじめ、平均パット数、平均バーディ数、パーブレイク率それぞれ1位の数字が証明している。
その渋野もプロテストは2度目の受験で合格、1年目のQTファイナルの成績は40位と注目されない黄金世代のひとりだった。「第2のシブコ」といえる原石はまだまだ埋まっているかもしれない。
【しぶの・ひなこ】1998年11月15日、岡山県出身。8歳からゴルフを始め、プロテストは2回目に合格。国内メジャーのサロンパスカップで初優勝し、海外メジャーの全英女子オープンに初出場で優勝。樋口久子以来となる42年ぶり2人目のメジャー制覇となった。今年国内3勝、海外1勝。(RSK山陽放送所属)
●高橋彩華(21)
「スイングでシャフトがクロスするなど修正点がたくさんあり、オフにゆっくり休んでいる暇はありません」
2016年には同い年の畑岡奈紗を破って女子アマの頂点に輝くなど、アマチュア時代は黄金世代の先頭集団にいた。
だが、2017年のプロテストでは50センチのパットが打てない“イップス”に悩んで不合格となり、翌年プロに。活躍する同世代に対し、周回遅れと落ち込んだ日々もあったが、夏以降は自分のゴルフを取り戻した。黄金世代10人目の優勝を狙う。
【たかはし・さやか】1998年7月24日、新潟県出身。10歳でゴルフを始めた。高3では畑岡奈紗、吉本ひかるらを抑えて日本女子アマで優勝。昨年のプロテストに合格し、今年はQT28位で参戦している。ベスト10入りが6回と安定したプレーで賞金ランキング20位。(フリー)