「憲政史上最長の総理」となった安倍晋三首相が国民に栄耀栄華を見せつけてきたのが盛大な「桜を見る会」だ。大勢の文化人、芸能人、タレント、アスリートが出席して花を添えたが、その花見が各界に混乱を巻き起こしている。
いまや桜を見る会は招待客にとって“出たら批判され、断われば株があがる”という状況になっている。
芸能界では招待状が来ることがステイタスでもある。一度も招待されなかった著名人は、“なぜ”と気にしていたらしい。
『ひるおび!』(TBS系)に出演した五輪3連覇の柔道家・野村忠宏氏は、「メディアを通してアスリートとか芸能人の方が首相と一緒に写真を撮られていて、これはどうしたら呼ばれるんだろうな?って、思いながら……」。そう複雑な心境をのぞかせる言い方をしていた。
安倍首相の“お友達”とされる有識者たちの反応は擁護論と批判に割れた。国際政治学者の三浦瑠麗氏は、“第三者”であるかのようにこうツイートした。
〈桜を見る会が中止に。おそらく「国民感情」への配慮。時の権力者が催す宴には「なぜあいつが呼ばれた」になりがち。全ては国民感情次第ということなのでしょう。でも大手メディアからも沢山招待されて皆さん楽しんできたんですよ。今わかったことではない〉
ところが、本人も今年の桜を見る会に出席し、当時、娘とのツーショット写真とともにツイッターで報告していたために、ネットでは〈“一般人がお呼ばれしている私たちに嫉妬している”とおっしゃりたい訳ですね?〉などといったコメントが相次いだ。