自由な服装で社員同士のコミュニケーションも活性化(ダイドー「カジュアルワーク」風景)

自由な服装で社員同士のコミュニケーションも活性化(ダイドー「カジュアルワーク」風景)

 続いて今年5月から始めたのが、職場内での「BGM」導入だ。業務や時間帯に応じたBGMを流すことで、雑音を知覚しにくくなることによる集中力向上やストレス軽減を促進することが狙いだという。では、どんなBGMを流しているのか。

「午前中は朝からやる気を上げる活動的な雰囲気に合うBGM、午後はアコースティック楽器を中心としたライトで爽やかなフュージョン、夕方は大学教授監修の集中力を高める美しい音楽を中心に流しています」(同前)

 中小企業などでは、気分転換にラジオを流しながら仕事をしたり、癒し系のヒーリング音楽を聴いたりする光景は見かけるが、社員数が多い上場企業のフロア内でBGMを流すのは珍しい。〈仕事の状況や個人の感性によって、違和感が生じる場合もある〉との社員の声も出ているため、流す曲や音量は様々なパターンを用意して試行錯誤中だという。

 ダイドーの働き方改革はこれだけではない。今年10月からは毎日15時~15時15分を「リカバリー(回復)タイム」として、自席などでの簡易体操を推奨しているほか、なんとスーツなどビジネスウェア着用のルールを撤廃し、カジュアルな服装での就業を認めている(カジュアルワーク)。

「自然体のリラックスできる服装で仕事をすることで、従業員同士のコミュニケーションの活性化や、柔軟で新たなアイデアの創出などが期待できます。

 導入当初は、どの程度のカジュアルさが適切か分からず、特に私服のラインアップが少ない男性社員は戸惑っていましたが、〈スーツ着用時とのメリハリができ、ストレスが減った〉とか、〈同僚の個性が分かって会話が増えた〉、〈会社に着ていく服を一緒に選ぶなど、家族との会話が増えた〉といった喜びの声もたくさん聞かれます。

 ただ、来客者や特に取引先への理解も必要ですので、カジュアルワークの取り組みはポスター等で周知徹底していく予定です」(同前)

 近ごろは、ビジネスウェア着用が当たり前だと思われてきたお堅い金融業界などでもカジュアル服での勤務が進むなど、働き方改革に伴ってドレスコードも変わってきているが、それでも多くの企業で浸透するまでには、まだ時間がかかりそうだ。

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