レース傾向からすれば、今週は穴党の出番だ。競馬ライターの東田和美氏が中京競馬場で行われるダートGIチャンピオンズカップを分析した。
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1か月前にJBCクラシック、年末に東京大賞典、明けて2月には川崎記念、フェブラリーSがあり、その他の地方交流GⅠもあって力関係の比較が難しいレースだ。1番人気は〈7 5 3 4〉と19回のうち15回は馬券圏内に入っているが、3着以内に入った1番人気15頭のうち12頭はオッズが2.3倍以下の大本命だった。
今年は5戦5勝、2着馬につけた差が合計26馬身という3歳馬クリソベリルが1番人気になりそうだが、GⅠジャパンダートDを勝っているものの、古馬との対決は前走の日本テレビ盃が初めて。強い古馬と走った経験がないこともあってか、スポーツ紙などの予想オッズでは3倍台前半となっている。
2番人気に予想されているのが一昨年の覇者ゴールドドリーム、以後オメガパフューム、インティ、チュウワウィザードといったところが上位人気か。しかし2番人気馬は過去1勝3着1回、3番人気も1勝2着3回3着2回。4番人気は3勝しているものの2着がゼロ。2勝2着2回の6番人気、1勝2着3回の8番人気と連対率は変わらない。2~5番人気で3着以内の馬券圏内に入ったのは57頭中17頭で、これは6~9番人気と全く同じ。3着以内に6番人気以下の馬が2頭絡んだケースが8回もある。
臨戦過程を見てみると、3着までに入った馬のうち21頭がJBCクラシックからの参戦。以下武蔵野S10頭、みやこS8頭、南部杯5頭と、いずれも1か月以内の出走だ。今回も出走馬のうち13頭までがこの4レースから。2007年以降の勝者もJBCレディスクラシックのサンビスタも含めてすべてこのローテーションだ。9月23日以来となるクリソベリルにとっては気になるデータとなる。