栃木県南西に位置する足利市は、清和源氏の主流となった足利氏発祥の地。足利氏の氏寺だった鑁阿寺(ばんなじ)をはじめ、神社・仏閣が数多い。鎌倉時代の創設とされる史跡足利学校は、日本で最も古い学校として知られる。また、古くから織物業で栄えた土地でもあり、大正から昭和初期にかけては平織りの絹織物「足利銘仙」の生産が盛んだった。
利根川支流の渡良瀬川が流れる東武線足利市駅へは、浅草駅から区間急行で1時間48分、浅草駅から特急で1時間19分で到着できる。足利市駅周辺の見所を紹介しよう。
■史跡足利学校 栃木県足利市昌平町2338
現存する日本最古の学校遺跡。講義が行なわれた「方丈」と学生の日常生活の場だった「庫裡(くり)」、寛文8(1668)年に創建された門、日本最古とされる木造の孔子像など見どころが多い。
営業時間:9時~16時半(4月~9月)、9時~16時(10月~3月)
定休日:第3月(祝、振替休日の場合は翌日)、12月29日~31日
料金:一般420円
■鑁阿寺(ばんなじ)/栃木県足利市家富町2220
室町幕府を開いた足利尊氏の6代前にあたる足利義兼によって、建久7(1196)年に建立された真言宗大日派の本山。約4万平方メートルの敷地を歩けば、国宝の本堂、室町幕府13代将軍・足利義輝が再建した楼門、樹齢650年の大銀杏の木など、受け継がれる歴史を感じる。