ビジネス

伊勢神宮へのお召し列車で話題 近鉄の新型特急開発への意欲

天皇皇后両陛下のお召し列車にもなった近鉄の豪華観光列車50000系「しまかぜ」

天皇皇后両陛下のお召し列車にもなった近鉄の豪華観光列車50000系「しまかぜ」

 新幹線は乗ったことがあるけれど特急に乗ったことはない人が今では多い。乗車体験が限られているのは、JRが次々と特急を廃止している影響も大きい。しかし、日本で最長営業距離を誇る近畿日本鉄道(近鉄)では、今も新しい特急列車の開発が続けられている。『私鉄特急の謎』(イースト新書Q)著者の小川裕夫氏が、天皇皇后両陛下がご乗車された特急「しまかぜ」など、近鉄が取り組む新しい特急の世界についてレポートする。

 * * *
 11月23日、天皇皇后両陛下は即位したことを報告する「親謁の儀」のために、三重県伊勢市にある伊勢神宮を訪問した。

 伊勢神宮への巡行には東海道新幹線と近鉄が使われた。天皇が乗車する列車はお召列車と呼ばれ、戦前期から特別仕様の列車が代々にわたって使用されてきた。

 旧国鉄は全国津々浦々に路線を有していたこともあり、天皇は国鉄線だけで全国を巡幸できた。しかし、伊勢神宮だけは例外的な扱いになっている。

 天皇が東京から鉄道で移動する場合、東京駅から東海道新幹線に乗車する。名古屋駅から伊勢神宮までは、JRを使って移動することもできる。しかし、なぜか名古屋駅から乗り換えて、近鉄で移動するのが通例になっている。

 天皇が近鉄に乗る際、近鉄は最上級の列車を用意する。今回の伊勢訪問で用意されたのは50000系という特急専用車両で、一般的に「しまかぜ」の愛称で知られる。

関連キーワード

関連記事

トピックス

紅白初出場のNumber_i
Number_iが紅白出場「去年は見る側だったので」記者会見で見せた笑顔 “経験者”として現場を盛り上げる
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
大村崑氏
九州場所を連日観戦の93歳・大村崑さん「溜席のSNS注目度」「女性客の多さ」に驚きを告白 盛り上がる館内の“若貴ブーム”の頃との違いを分析
NEWSポストセブン
弔問を終え、三笠宮邸をあとにされる美智子さま(2024年11月)
《上皇さまと約束の地へ》美智子さま、寝たきり危機から奇跡の再起 胸中にあるのは38年前に成し遂げられなかった「韓国訪問」へのお気持ちか
女性セブン
佐々木朗希のメジャー挑戦を球界OBはどう見るか(時事通信フォト)
《これでいいのか?》佐々木朗希のメジャー挑戦「モヤモヤが残る」「いないほうがチームにプラス」「腰掛けの見本」…球界OBたちの手厳しい本音
週刊ポスト
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
結婚を発表した高畑充希 と岡田将生
岡田将生&高畑充希の“猛烈スピード婚”の裏側 松坂桃李&戸田恵梨香を見て結婚願望が強くなった岡田「相手は仕事を理解してくれる同業者がいい」
女性セブン
電撃退団が大きな話題を呼んだ畠山氏。再びSNSで大きな話題に(時事通信社)
《大量の本人グッズをメルカリ出品疑惑》ヤクルト電撃退団の畠山和洋氏に「真相」を直撃「出てますよね、僕じゃないです」なかには中村悠平や内川聖一のサイン入りバットも…
NEWSポストセブン
注目集まる愛子さま着用のブローチ(時事通信フォト)
《愛子さま着用のブローチが完売》ミキモトのジュエリーに宿る「上皇后さまから受け継いだ伝統」
週刊ポスト
連日大盛況の九州場所。土俵周りで花を添える観客にも注目が(写真・JMPA)
九州場所「溜席の着物美人」とともに15日間皆勤の「ワンピース女性」 本人が明かす力士の浴衣地で洋服をつくる理由「同じものは一場所で二度着ることはない」
NEWSポストセブン
イギリス人女性はめげずにキャンペーンを続けている(SNSより)
《100人以上の大学生と寝た》「タダで行為できます」過激投稿のイギリス人女性(25)、今度はフィジーに入国するも強制送還へ 同国・副首相が声明を出す事態に発展
NEWSポストセブン