12月22日に決勝の様子が生中継される『M-1グランプリ2019』(ABCテレビ・テレビ朝日系列)。12月4日には東京「NEW PIER HALL」にて準決勝が開催され、全国の映画館でライブビューイングが行われた。芸人の間では、M-1の準決勝が「その年で最もおもしろいライブ」と言われることもある。今年はどのような激戦が繰り広げられたのだろうか。
準決勝に駒を進めた26組のなかから決勝に選ばれたのは、初出場となる「インディアンス」「ニューヨーク」「ミルクボーイ」「すゑひろがりず」「からし蓮根」「オズワルド」、昨年も決勝に進出した「見取り図」「かまいたち」、そして唯一吉本興業以外のコンビとなる「ぺこぱ」(サンミュージック所属)の9組だ。さらに、決勝と同日に開催される敗者復活戦で勝ち残った1組が、当日の「笑神籤(えみくじ)」で発表される。
実際に準決勝を見たお笑いファンに、激戦の様子について話を聞いた。予選から劇場に足を運んでいたという女性Aさん(30代)は、ライブビューイング会場で観戦したという。
「今回の結果は、非常に納得がいくものだと思います。実際に選ばれた9組の漫才はとてつもなくウケていました。個人的に注目していた『インディアンス』はボケ数が多く、毎年M-1の予選でも大ウケしていたコンビなので決勝も盛り上げてくれると思います。またキャラ芸人としても話題になった松陰寺太勇(しょういんじ・たいゆう)とシュウペイのコンビ『ぺこぱ』や、大阪で実力派として知られる『ミルクボーイ』は、ライブビューイングの会場でも拍手笑いや『おもしろい!』『やばいな!』という声が飛び交っていたほどです。
また芸歴5年目で東京NSC出身の『オズワルド』、鼓を叩き古語を交えた漫才が斬新な『すゑひろがりず』も、テレビ受けしそうなコンビ。『からし蓮根』は、昨年優勝した霜降り明星のような動きの面白さと、熊本なまりのツッコミが癖になるコンビなので、近い将来のブレイクの期待大です。2年連続で決勝進出となった『見取り図』も昨年の審査員のコメントを反映したのか、とてもレベルアップした漫才が印象的でした」(Aさん)