プロ野球界には若松勉や福本豊がいた。相撲界では舞の海や炎鵬が。そうした競技に限らず、小さな体でもスポーツの世界で大活躍する選手たちがいる。様々な競技から、代表的な最強小兵選手たちを紹介しよう。(敬称略)
●藤本佑子(154cm、女子バレー)
1964年、21歳の時に日紡貝塚から東京五輪日本代表に選出され、金メダルを獲得。「東洋の魔女」と称えられた代表チームのなかでもひときわ背が低かったが、回転レシーブの名手として世界を驚かせた。東京五輪で採用された女子バレーボールは、五輪競技での最初の女子団体競技だった。
●伊藤みどり(145cm、フィギュアスケート)
1989年世界選手権で女子初の3回転アクセルを成功させ優勝。1992年アルベールビル五輪で銀メダルを獲得。国内では中学生だった1985年から全日本選手権8連覇を達成。日本人初の世界フィギュアスケート殿堂入りを果たした。
●三宅義信(158cm、重量挙げ)
法政大学在学中の1960年ローマ五輪で銀メダルを獲得後、東京五輪、メキシコ五輪を連覇。メキシコでは双子の弟・義行(153cm)も銅メダルを獲得、日本で唯一、同一大会同一種目で兄弟が表彰台に立った。続くミュンヘン五輪を含め、4大会連続出場。義行の長女・宏実(147cm)もメダリスト。
●宿澤広朗(162cm、ラグビー)
早大時代に大学選手権と日本選手権を連覇、2年生で日本代表に選出される。ポジションはスクラムハーフ。1989年、38歳で日本代表監督に就任、同年5月にスコットランドを破る快挙を果たす。2006年、三井住友銀行取締役在職中に心筋梗塞で死去。享年55。
●比嘉一貴(158cm、ゴルフ)
10歳からゴルフを始め、沖縄県民ジュニア3連覇などアマチュア時代から注目を集める。2018年、アジアン下部ツアーBTIオープンで初優勝、国内ツアーでも2019年RIZAP KBCオーガスタで初優勝を果たす。平均ドライバー飛距離270ヤード。24歳。