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経済の専門家が「アナ雪現象」を分析 なぜ日本で流行ったか

『アナ雪』は1作目に続いて2作目もヒットした(Ph:Getty Images)

 ベストセラー家計簿『家計ノート2020』(小学館)などの著者であり経済解説者として有名な細野真宏さんは、国内最大級の映画紹介サイト『映画.com』にてエグゼクティブ・アドバイザーを務めるなど、映画の専門家でもあるのです。そこで、現在大ヒット公開中の映画『アナと雪の女王2』の“アナ雪現象”を分析してもらいました!

 * * *
 日本の歴代興行収入1位はスタジオジブリの最高傑作『千と千尋の神隠し』で308億円、2位は『タイタニック』の262億円。そして3位は5年前の2014年に公開された『アナと雪の女王』で、255億円を記録し、DVDの発売日がもう少し遅ければ歴代2位になっていたかもしれないほどのメガヒットを記録しました。そんな『アナ雪』の続編『アナと雪の女王2』が公開され、配給元の日本のディズニーは「日本での最終的な興行収入は歴代No.1も視野に入った」と圧倒的な自信を見せています。

 確かに『アナ雪2』は、たとえるなら『アナ雪』の「後編」のような作品で、前作の『アナ雪』はいわば「前編」のような作品でした。例えば、アナとエルサは姉妹なのに、どうしてエルサだけが魔法が使えるのでしょうか? そんな根本的な謎が『アナ雪2』で明かされて、この2作品がセットでようやく『アナ雪』の世界観が完成します! そのため前作の『アナ雪』を見た人たちは、かなりの確率で『アナ雪2』を見ることが想定できるのです。

 前作の『アナ雪』は世界的に記録的な大ヒットをしましたが、実は、米国と日本の2か国だけで、世界興行収入の半分以上を稼いだのです!

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