2019年大晦日、放送70回を迎えるNHK紅白歌合戦には、その歴史の長さ故に知られざる過去がある。最新刊『紅白歌合戦ウラ話』が話題の合田道人(ごうだみちと)氏に、意外な紅白のウラ話を聞いた。
■紅白は「GHQ」から潰されかけたことがある?
終戦を迎えた1945年暮れ、国民を元気付けようと「紅白歌合戦」が企画された。当時は番組の制作にGHQの検閲が入ったが、通訳が「レッド&ホワイト ソングバトル」と訳したところ“敗戦国がバトルとは何事だ!”と却下。タイトルをマッチ(試合)と変更することで、「紅白音楽試合」として放送された。
■第1回の紅白は「1月3日」に放送された?
紅白歌合戦の第1回は1951年1月3日にお正月番組として放送された。ラジオの生放送で1時間だった。第3回まではお正月、テレビ放送が始まった第4回から大晦日に放送されるようになり、1953年には年始と年末の2回、紅白が行なわれた。
■毎回違う名前で出演したのは?
木梨憲武。とんねるず(第42回)、憲三郎&ジョージ山本(第47回)、野猿(第50回)の3回とも、異なる名前だった。