ライフ

水素水、コラーゲン、酵素、ざくろは本当に体にいいの?

更年期障害にいいといわれるざくろだが、効果はほとんど期待できないという(写真/アフロ)

 インフルエンザの蔓延や冷え性、節々の痛みなどが気になる季節になってきた。健康への意識が高まっている昨今は、病原菌はマスクで完全防御。家に帰ったらうがいをして、歯磨きは厳選したお気に入りの歯磨き剤でしっかり行う。サプリメントを欠かさずのみ、水素水のペットボトルを持ち歩く…。そんな習慣を持っている人も少なくないのでは?

 しかし、もしかしたらあなたのその“健康習慣”は気休めだったかも…?

 運動に比べ、最も手軽に始められるのが「食べるだけで効果がある」健康食品やサプリメントなどを摂る健康法だろう。決して安くないが、意味のないものもあるようだ。

◆ざくろ

 更年期障害に悩む年頃の女性には、「ざくろ」がいいと聞いたことがないだろうか。ほてりなどの症状に悩み、積極的に摂っている人もいる。管理栄養士の望月理恵子さんが説明する。

「たしかに、ざくろは俗に更年期障害や婦人病にいい、とされています。女性ホルモン作用のある植物エストロゲンが含まれているものの、残念ながらその成分はかなり微量で、ほとんど効果は期待できません」

◆ゴジベリー

 中国では漢方にも用いられる、くこの実は「ゴジベリー」という名前で再び注目されている。抗酸化作用や滋養強壮、そして眼精疲労にいい「スーパーフード」として熱い視線を浴びているのだ。

「これもビタミンC、ミネラル、たんぱく質、βカロテンなどが豊富だといわれていますが、実際に食べられる分量に含まれるそれは非常にわずか。1日20粒が適量とされますが、それだけ食べても1日に摂取することが推奨されているビタミンCの100分の1しか摂れない」(望月さん)

◆コラーゲン

 コラーゲンを積極的に摂ることで肌のハリを保てると考えられがちだが、口から摂取したコラーゲンは、浸透しづらい。新潟大学名誉教授で医師の岡田正彦さんはこう言う。

「私も学生とのコンパでコラーゲン鍋を囲むことがありますが、やはり残念ながら口からコラーゲンを入れても消化液で分解されてしまい、肌に浸透するわけではない。食べた次の日に肌がツヤツヤしているように感じるのも、実は脂のテカリです」

 肌にいいことをしたつもりが、油脂分の摂りすぎになっているのかもしれない。

関連記事

トピックス

10月には10年ぶりとなるオリジナルアルバム『Precious Days』をリリースした竹内まりや
《結婚42周年》竹内まりや、夫・山下達郎とのあまりにも深い絆 「結婚は今世で12回目」夫婦の結びつきは“魂レベル”
女性セブン
騒動の発端となっているイギリス人女性(SNSより)
「父親と息子の両方と…」「タダで行為できます」で世界を騒がすイギリス人女性(25)の生い立ち 過激配信をサポートする元夫の存在
NEWSポストセブン
宇宙飛行士で京都大学大学院総合生存学館(思修館)特定教授の土井隆雄氏
《アポロ11号月面着陸から55年》宇宙飛行士・土井隆雄さんが語る、人類が再び月を目指す意義 「地球の外に活動領域を広げていくことは、人類の進歩にとって必然」
週刊ポスト
九州場所
九州場所「溜席の着物美人」の次は「浴衣地ワンピース女性」が続々 「四股名の入った服は応援タオル代わりになる」と桟敷で他にも2人が着用していた
NEWSポストセブン
初のフレンチコースの販売を開始した「ガスト」
《ガスト初のフレンチコースを販売》匿名の現役スタッフが明かした現場の混乱「やることは増えたが、時給は変わらず…」「土日の混雑が心配」
NEWSポストセブン
希代の名優として親しまれた西田敏行さん
《故郷・福島に埋葬してほしい》西田敏行さん、体に埋め込んでいた金属だらけだった遺骨 満身創痍でも堅忍して追求し続けた俳優業
女性セブン
佐々木朗希のメジャーでの活躍は待ち遠しいが……(時事通信フォト)
【ロッテファンの怒りに球団が回答】佐々木朗希のポスティング発表翌日の“自動課金”物議を醸す「ファンクラブ継続更新締め切り」騒動にどう答えるか
NEWSポストセブン
越前谷真将(まさよし)容疑者(49)
《“顔面ヘビタトゥー男”がコンビニ強盗》「割と優しい」「穏やかな人」近隣住民が明かした容疑者の素顔、朝の挨拶は「おあようございあす」
NEWSポストセブン
歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
天皇陛下にとって百合子さまは大叔母にあたる(2024年11月、東京・港区。撮影/JMPA)
三笠宮妃百合子さまのご逝去に心を痛められ…天皇皇后両陛下と愛子さまが三笠宮邸を弔問
女性セブン
胴回りにコルセットを巻いて病院に到着した豊川悦司(2024年11月中旬)
《鎮痛剤も効かないほど…》豊川悦司、腰痛悪化で極秘手術 現在は家族のもとでリハビリ生活「愛娘との時間を充実させたい」父親としての思いも
女性セブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン