入院先のベッドの上で、彼女は今頃、頭を抱えているかもしれない。麻薬取締法違反で起訴された沢尻エリカ被告(33才)は、保釈後、都内の病院へ直行。所属事務所を通じて、専門家の指導を受け、立ち直る決意を表明した。
しかし、彼女の目の前に立ちはだかる“賠償金問題”は、高すぎるハードルだ。
「大河ドラマ『麒麟がくる』の制作費や、外資系CMスポンサーの賠償金もあり、総額は20億円ともいわれています。一部では、入院先の病院は1泊20万円で、入院費用は1000万円以上などと報じられましたが、事実じゃない。そんな大金を彼女も事務所も払えませんよ。
彼女は売れっ子でしたが、貯金がほとんどない。支払いの道筋すら立っていないのでは…」(広告代理店関係者)
芸歴20年を超える沢尻は、これまで多くのドラマや映画、CMに出てきた。しかし、彼女の知人は、「エリカさんは金銭感覚が世間と大きくずれていて、貯金という考えもなかったと思います」と明かす。
「別に」発言での活動休止から2年半後の2010年3月、「たかの友梨」のCMでセミヌードを披露し、センセーショナルに復帰を果たした際のこと。先の知人はこんなシーンを見たという。
「この時、エリカさんは個人事務所に所属していたので、CM契約料が丸ごと手に入ると思っていた。しかし、彼女は手元に入った金額を見て、“誰かに取られた!”と騒ぎ始めた。税金で半分ほど引かれることを知らなかったんです。当時の彼女は税金にあまりに無頓着で…10代の頃からセレブ経営者らと派手に夜遊びしていたため、金遣いも相当荒かった」
実際に、沢尻は2016年に出演したテレビ番組で貯金について尋ねられると「気にしない」ときっぱり。「ある時は本当にお金を使うし、周りにもいろいろ買ったり、奢ってあげることもすごくあります」と豪快なエピソードを披露している。