いよいよ明日スタートする、正月の風物詩・箱根駅伝(1月2~3日)。2年ぶり5度目の王座奪還に燃える青山学院大の原晋監督(52)は今、プライベートである問題を抱えていた。
2004年の就任後、選手時代とサラリーマン時代のノウハウを生かして弱小チームを再生し、2018年まで4連覇という偉業を成し遂げた原監督。ここ数年は、講演会やテレビのバラエティー番組にも数多く出演。アマチュア競技の指導者らしからぬお茶の間認知度を獲得している。
そんな原監督が悩んでいるのが、故郷・広島に住む両親の老老介護問題だという。陸上関係者が語る。
「お母様が数年前に脳梗塞で倒れ、それからお父様が介護をしているそうです。ふたりとも80代だそうで、老老介護状態です。このお母様は、原監督が中国電力の営業マンだった時代に青学大監督就任の打診を受けた時、原監督の背中を押した人。原監督にとって母親は非常に大きな存在なんです。
原監督にはごきょうだいもいるようですが、彼らに任せっきりというのも嫌なようで。もともと原監督は故郷愛が強い方。箱根駅伝は2020年で第96回。あと4回で100回だし、節目を機にその後は広島に戻るのでは、という噂も出ています」
東京・町田市の青学大陸上部の寮で、原監督を直撃すると、お疲れの様子で取材に応じてくれた。お疲れのところすみません
「本当だよ。大変ですよ(苦笑)」
──お母様の介護も大変だと聞きまして。
「母親が脳梗塞を患ったのは2年前です。排せつとか、身の回りのことはできるけど、脳梗塞の後遺症が残っているんです。元気よく昔のように、とはならないんですよ。86才のおやじと老老介護状態なんです」
──原監督のご苦労も絶えませんね。
「僕は仕事もあるし、こちらをそんなに離れることはできないから、たまに帰ることくらいしかできなくて。父が(母を)看ているの。心配は心配だけど、帰れる時には行くようにしているんです。あとはバリアフリーのお風呂をプレゼントしてあげました。今はそのくらいしかできないんだよね……」
──いずれは広島に帰ろうとは?
「今はこの仕事があるからね……」