医者が書く本と言えば、「こうすれば治る!」と独自の治療法を紹介するものばかりだが、発売1か月で3万8000部を突破したこの本は違うようだ。
京都大学大学院医学研究科消化器外科医の山本健人氏が上梓した『医者が教える正しい病院のかかり方』は、病院にまつわる初歩的な疑問の数々に丁寧に答えた内容で、“気になっていたけど先生には聞きづらかった”と読者の共感を集めているという。
そんな山本氏に「薬をもらうとき」の疑問4つに答えてもらった。
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【Q:痛み止めは飲まないほうがいい?】
痛み止めを飲み続けると効き目に慣れてしまい、飲んでも痛みが取れなくなる、副作用が怖いなどの理由で痛みがあるのに服用を我慢する方がいらっしゃいます。とくに高齢男性に多い。
しかし、全身の関節や筋肉の痛みなど加齢が原因である痛みの場合、治療によって原因を取り除くことはできません。ここではいかに痛みとうまく付き合っていくかが大切で、我慢をすることで生活の質を下げてしまうことのほうが問題です。
痛み止めには多くの種類、剤形のものがあるため制限量を守りながら自分に合うものを服用し、積極的に痛みを制御しましょう。