ライフ

薬と食品の「危ない組み合わせ」にグレープフルーツや納豆

果物は身体に良さそうだが…

 年齢を重ねるほど、生活習慣病などの薬を服用する機会や、その種類が増える。だが、いつも飲んでいるその薬が突然、思わぬかたちで健康を害する瞬間がある。それが「食後」だ。

 銀座薬局の薬剤師・長澤育弘氏が指摘する。

「口から入った薬は胃で溶け腸で吸収され、肝臓で分解されて全身に行き渡ります。その際、同じタイミングで体内に入った食べ物や飲み物が影響して薬の作用が強くなったり、弱くなったり、想定外の作用が出たりすることがあります。これらを『相互作用』と呼びます」

 医療機関を受診した際に「薬+薬」の危ない組み合わせは注意深くチェックされる一方、「薬+食べ物」や「薬+飲み物」は日常生活に溶け込んでいて、見逃されるケースもある。

 では、思わぬリスクを招く薬と食品の「組み合わせ」には何があるか。薬との組み合わせで警戒すべきは、グレープフルーツだ。グレープフルーツはビタミンCが豊富で、風邪の予防や疲労回復に効果があるとされる一方、小腸での代謝機能を阻害して、薬の効果を増強させてしまう。

「降圧剤のカルシウム拮抗薬と一緒に摂取すると、血圧が下がりすぎます。スタチン系の高脂血症剤と併用すると肌がガサガサになったり、副作用の横紋筋融解症が出やすくなります。ED(勃起不全)治療薬で火照り、頭痛、射精障害といった副作用が出ることもあります」(長澤氏)

関連キーワード

関連記事

トピックス

モテ男だった火野正平さん(時事通信フォト)
【火野正平さん逝去】4年前「不倫の作法」を尋ねた記者に「それ俺に聞くの!?」 その場にいた娘たちは爆笑した
週刊ポスト
「●」について語った渡邊渚アナ
【大好評エッセイ連載第2回】元フジテレビ渡邊渚アナが明かす「恋も宇宙も一緒だな~と思ったりした出来事」
NEWSポストセブン
三笠宮妃百合子さま(時事通信フォト)
百合子さま逝去で“三笠宮家当主”をめぐる議論再燃か 喪主を務める彬子さまと母・信子さまと間には深い溝
女性セブン
氷川きよしが紅白に出場するのは24回目(産経新聞社)
「胸中の先生と常に一緒なのです」氷川きよしが初めて告白した“幼少期のいじめ体験”と“池田大作氏一周忌への思い”
女性セブン
多くのドラマや映画で活躍する俳優の菅田将暉
菅田将暉の七光りやコネではない!「けんと」「新樹」弟2人が快進撃を見せる必然
NEWSポストセブン
阪神西宮駅前の演説もすさまじい人だかりだった(11月4日)
「立花さんのYouTubeでテレビのウソがわかった」「メディアは一切信用しない」兵庫県知事選、斎藤元彦氏の応援団に“1か月密着取材” 見えてきた勝利の背景
週刊ポスト
田村瑠奈被告(右)と父の修被告
「ハイターで指紋は消せる?」田村瑠奈被告(30)の父が公判で語った「漂白剤の使い道」【ススキノ首切断事件裁判】
週刊ポスト
10月には10年ぶりとなるオリジナルアルバム『Precious Days』をリリースした竹内まりや
《結婚42周年》竹内まりや、夫・山下達郎とのあまりにも深い絆 「結婚は今世で12回目」夫婦の結びつきは“魂レベル”
女性セブン
騒動の発端となっているイギリス人女性(SNSより)
「父親と息子の両方と…」「タダで行為できます」で世界を騒がすイギリス人女性(25)の生い立ち 過激配信をサポートする元夫の存在
NEWSポストセブン
九州場所
九州場所「溜席の着物美人」の次は「浴衣地ワンピース女性」が続々 「四股名の入った服は応援タオル代わりになる」と桟敷で他にも2人が着用していた
NEWSポストセブン
「SUNTORYドリンクスマイルBAR」
《忘年会シーズンにこそ適正飲酒を》サントリーの新たな取り組み 自分に合った “飲み“の楽しさの発見につながる「ドリンク スマイル」
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 小沢一郎が吠えた「最後の政権交代を実現する」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 小沢一郎が吠えた「最後の政権交代を実現する」ほか
NEWSポストセブン